春まで待てない……パークゴルフを冬の間も楽しめる全天候型グラウンド
【北海道・札幌】手軽に楽しめることで人気の「パークゴルフ」。発祥は北海道幕別(まくべつ)町です。自然が多い北海道にはパークゴルフのコースも数多くありますが、冬の間は降雪もあり、なかなかプレイできないのが実情です。そんなプレイヤーたちのウズウズした気持ちを解消してくれるのが、農試公園(札幌市西区)の“屋内パークゴルフ場”です。23日は今月2回目の一般開放の日で、愛好家らが土のグラウンドでのプレイを楽しんでいました。
冬の間、月に2回ずつ一般開放
農試公園は「ふれあいオールシーズン」をテーマに、季節を問わず楽しめる多目的運動公園として1975(昭和50)年に開園し、札幌市民に親しまれています。そのシンボルである「ツインキャップ」(全天候型の屋内グラウンド「アリーナ」と花壇のある「サンルーム」の2つの部屋がドームのようになっていることからこの名前が付けられました)の「アリーナ」では、12月~3月の冬期間、1か月に2回ずつパークゴルフ用にグラウンドが整備されます。2月の一般開放は23日で終了、3月は11日(金)と29日(火)です。 テニスコート3面分のグラウンドの2面をパークゴルフ用に9ホール設置、毎回100人近い参加者が「春まで待てない」と、パークゴルフを楽しんでいます。 グループで参加する人もいれば、個人で参加する人もいます。基本的には先着順で4人ずつのチームでプレイするので、初対面でチームを組むこともしばしば。グラウンド内では「私は『○○』といいます、よろしくお願いします」という挨拶に始まり「このコースは難しいねえ」「おお、うまい!」などの声が飛び交っていました。 同公園の管理事務所によると「パークゴルフの屋内開放は、毎回たくさんの参加者がいます。やはり冬の間は外でプレイできないので、屋内に土のあるグラウンドが人気を集めているのだと思います」と話していました。 園内には屋外のゲートボール場もあるなど、札幌の中心部に程近い場所では珍しいミニゴルフ系に強い公園でもあります。今年の札幌の2月は気温の上下が激しく、雪が溶けてはまた降って……の繰り返しですので、いつ本格的な春がやって来るのか読めないところ。そんなときには、農試公園のような全天候型グラウンドを持つ公園が、プレイヤーたちの強い味方になっているのです。 (ライター・橋場了吾)