復帰熱望のメジャーからオファーのない元横浜DeNAのバウアーがSNSで悲痛な声をあげる

元横浜DeNAのトレバー・バウアー（33）が7日（日本時間8日）に自身のXにて、メジャーの各球団に、74万ドル（約1億1000万円）の最低年俸保証金額でプレーすることを訴えた。バウアーは、ダイヤモンドバックス、パドレス、カージナルス、フィリーズの4球団をターゲットとしており、フィリーズとは複数回交渉を行ったことを明かしたが、まだ契約に前向きな球団は出てきていない。WBC戦士のラーズ・ヌートバー（26）が所属するカージナルスの地元局もチームがバウアーの獲得に否定的な見解を報じた。バウアーが昨年横浜DeNAと契約したのは3月14日。メジャーかNPBかの決断を下すリミットが迫っている。 【画像】「ノーバンに見えた！」乃木坂46の向井葉月さんが西武始球式で感涙

　メジャー復帰を熱望するもののどこからもオファーの届かないバウアーが悲痛な声をあげた。日本時間8日。自身のXにて「ブレイク・スネルは複数年契約で数億ドルを手にするだろう。そして彼はそうすべきだ。彼はそれに値する」とした上で、こう続けた。 「サイ・ヤング賞受賞者のために数億ドルの複数年契約、あるいは、多くのエリート・プロスペクトを出したくないチームにとっては、私とリーグ最低保証年俸で契約すれば、ロースター・スポットに支払わなければならない増加加算額はゼロだ。勝ちたいが破産したくないチームにとって、もう一つの選択肢となる」 　パドレスからFAとなっているスネルは、昨季史上7人目となる両リーグでのサイヤング賞受賞を成し遂げた左腕で1億ドル（約149億円）から2億ドル（約299億円）のオファーを勝ち取ると予想されているが、まだ新天地が決まっていない。バウアーは自らがスネルと同じ元サイヤング賞投手でありながら、スネルの100分の1にも満たない74万ドル（約1億1000万円）の最低年俸保証金額で契約できるメリットを訴えた。 　裏を返せば、それほど切迫した状況に追い詰められているということだろう。 　さらにバウアーはX上でのファンとのやりとりの中で、ターゲットとしている球団がダイヤモンドバックス、パドレス、フィリーズ、カージナルスの4球団で、フィリーズとは代理人が複数回の交渉を行ったことを明かした。だが、フィリーズからオファーはないという。 　またバウアーは「私は（カージナルスでソニー・グレイと一緒にプレーを）したい。ソニーは一番好きな選手」と、カージナルスと3年7500万ドル（約112億円）の契約を結んだグレイの名前を出して同球団でのプレーを希望することを訴えたが、「カージナルスは私に契約打診は行わなかった」との現状も明かした。 　セントルイスのテレビ局FOX2NOWは、カージナルスがバウアーの獲得に乗り出す可能性が低いことを伝えた。球団幹部のジョン・モゼリアク氏の、「現在のところ、先発5人がいて彼ら全員がある程度整っていることから（残りのオフシーズンで）先発投手の市場に向かうことはないと思う。だから我々が、何かをしなければならないとの考えが出てこなければ、その部分で何かをするということはなさそうだと思う」とのコメントを引用。すでにグレイ、カイル・ギブソン、ランス・リンの3人の先発投手を獲得し、元巨人のマイルズ・マイコラスとスティーブン・マッツの2人が万全であれば、5人の先発投手が揃い、バウアー獲得に乗り出す必要がないことを説明した。