日欧共催V・桂川有人は今季からクラブ契約フリー 4メーカー混合セットと一昨年のエースパターで成功
「ホワイト・ホットOG ロッシー」でフィーリングが良くなった
昨年は米下部ツアーで結果を残せず、今季からクラブ契約フリーになった桂川有人。日欧共催「ISPS HANDA 欧州・日本 どっちが勝つかトーナメント!」優勝直後のセッティングを取材すると、ドライバーはタイトリスト、フェアウェイウッドはテーラーメイド、ユーティリティーはスリクソン、アイアンとウェッジはタイトリストで、パターはオデッセイという4メーカーの混合セットになっていました。 【写真】これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です
パターに関して桂川は次のように語っていました。 「昨年はパターのフィーリングがうまくいかなかったので、一昨年に使っていたパターに戻しました。先週まで使っていた『オデッセイ ホワイト・ホットOG ♯7CH』は一昨年の前半に使って良かったモデル。今年もそれを使っていたのですが、今週はギリギリまで迷って一昨年の後半に使っていた『オデッセイ ホワイト・ホットOG ロッシー』にしました。そしたら、すごくフィーリングが良くなってイメージが出ました」 本人が優勝に大きく貢献した1打に挙げたのも15番のロングパットでした。 「残り70ヤードくらいからのショットが寄らなくて10メートルくらい残ってしまった。でも、その距離を沈めてバーディをとれたのがすごく良かったですし、振り返って見ると大きな1打でした」 今週変更したのはパターだけではなく、実はウェッジのシャフトを3本ともかえていました。 「先週まではアイアンと同じ『モーダス3 ツアー125』をウェッジに入れていましたが、ちょっとうまくいかない感じがあって、今週はウェッジだけ『ダイナミックゴールド S400』にしたら、それがハマってくれました。朝の練習でやっていたアプローチが試合でも同じ場面になって『これ、朝やっていたやつだ』というのもありました」 高校3年間をフィリピンで過ごした桂川は、帰国後、日本大学に進学。卒業してプロになり、2022年にはツアー初優勝を飾って順調なプロ生活を踏み出しました。しかし、本人の感覚的には納得いかない部分もあったようです。22年には、こんな話をしていました。 「フィリピンから日本に戻ってきて練習量が減りました。それと、冬の寒い時期でも無理に体を動かしてボールを打っていたので、19年(大学3年生)からショットとアプローチがしっくりきていません。大学4年生になって、クラブをイジったりスイングをかえたりしたら、もっと調子が悪くなってしまった。22年は1月の『SMBCシンガポール』でちょっとだけ感覚がよくなって、4月にプロ初優勝はしましたけど、まだ大学2年生までの感覚には戻っていません」 高校生や大学生の頃の桂川はウェッジをタイトリスト、フェアウェイウッドはテーラーメイドを使っていたそうです。今シーズンは当時のメーカーに戻したことが欧州ツアー初優勝の一助になったのかもしれません。