仕様書などHPで公開 三重・松阪市民病院の指定管理導入
市議会で久松氏質問に 石川事務部長「市審査委員会の後に」
三重県松阪市議会6月定例会は27日午前10時から一般質問があり、久松倫生氏(無会派)が松阪市民病院(殿町、畑地治院長)での指定管理者制度導入の「手続きの見通し」などについて聞いた。同院の石川圭一事務部長は今後に開かれる市指定管理者審査選定委員会後、市ホームページなどで指定管理者制度の選定に関わる仕様書などを公開する方針を明らかにした。 市民病院への指定管理者制度導入を巡っては3月8日に市内であった県主催の第3回松阪地域医療構想調整会議(議長=平岡直人松阪地区医師会会長、20人)で済生会松阪総合病院(朝日町一区、清水敦哉院長)が公募に応じ、松阪中央総合病院(川井町、田端正己院長)が見送る方針を表明。候補団体は事実上、済生会に絞られた。市議会2月定例会では指定管理者制度導入に必要な条例改正案を可決し「積極的な情報提供」など4点の付帯決議も添えられた。 久松氏は「条例が決まってから、どういう検討をされているのか」などと質問。石川事務部長は「調整会議で2病院の方針が示されたことで、(済生会か中央かの)いずれかではなく、(済生会と)非公募で調整を進めていくことになる」と基本的な考え方を整理した上で「検討の中身については済生会の情報が含まれているので内容は原則非公開。第1回審査選定委員会(委員5人以内)の開催後、指定管理者制度の申請要項や仕様書をホームページで公開していきたい」と明かした。 久松氏の一般質問後、本紙取材に石川事務部長は、選定委員会の開催日程などを、あす28日の市議会環境福祉委員会協議会で説明すると回答。委員は固定の2人以外の3人を医療関係者などから選ぶ。