初代『メトロイド』がファミコン ディスクシステムで発売された日。探索型アクションゲームの先駆けで、サムスの素顔を見るため早解きに挑む人が続出【今日は何の日?】
※本記事は、2023年8月6日にアップした記事を再編集したものです。 未知なる惑星を舞台にした宇宙戦士サムスの戦い 【記事の画像(4枚)を見る】 いまから38年前の1986年(昭和61年)8月6日は、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフト『メトロイド』が発売された日。 『メトロイド』は任天堂から発売された探索型アクションゲームで、いまも根強い人気を誇る同シリーズの1作目。いまではすっかりおなじみとなった、“メトロイドヴァニア”というゲーム用語の語源となっていることからもわかる通り、探索型アクションゲームというジャンルの先駆け的存在である。ちなみに、“メトロイド”とはクラゲのような姿をした宇宙生命体の名称。 本作の主人公は、パワードスーツに身を包んだ宇宙戦士サムス・アラン。迷路のような要塞惑星ゼーベスを奥へ奥へと進み、その中心にあるマザーブレインを破壊するのがゲームの目的となっている。プレイヤーは目的達成のため、道中で得た能力を使いながら少しずつ探索範囲を広げていくことになるのだが、当時としてはこのプレイ感覚が非常に斬新。当て所なく迷路を彷徨いながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤をくり返し、苦難の果てに正解へとたどり着いたときには、多くのプレイヤーが計り知れないほどの感動や達成感を覚えたのではないだろうか。 幼かった筆者も爆弾を使って通常は行けない場所へ到達(いわゆるボムジャンプ)できたときに、めちゃくちゃはしゃいだ記憶がある。ついでに言うと、爆弾を置く際にサムスは小さく丸まる必要があるのだが、ボールのように丸くなるため、その絵面がなかなかのインパクト。初めて見たときは本当に衝撃だった……。 『メトロイド』と言えば“早解き”と言っても過言ではない。当時は短時間クリアーにご褒美が用意されているゲーム自体が少なかったと思うので、思い出に残っているユーザーもけっこういるんじゃないかな。本作はクリアーまでにかかった時間によって、エンディングのサムスの姿が変化。短時間なほどサムスがパワードスーツを脱いでいくという内容で、最終的には水着姿になる。 まあ、水着姿を拝みたいがためにがんばっちゃった人も大勢いるだろうし、幼い筆者もそのひとりだったが、それより何よりヘルメットを脱いだ姿が女性だったことに驚かされたのではないだろうか。サムス・アランという名前からは女性を想像していなかったので、初めて見たときは「え!?」と仰天してしまった。現在は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などで“ゼロスーツサムス”としてスーツを脱いだ姿で参戦しているため、ゲームファンの誰もが女性という認識だろう。 以降、『メトロイド』はシリーズ化し、リメイクも含めて7作品作られている。最新作は2017年9月15日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『メトロイド サムスリターンズ』。ちなみに、Nintendo Switch Online加入者であれば、初代『メトロイド』とシリーズ第3作『スーパーメトロイド』を無料でプレイ可能となっている。 なお、2003年からは主観視点で進行する『メトロイドプライム』シリーズが登場。本家シリーズを凌ぐほどに人気が高く、こちらもたくさんのタイトルが制作されている。最新作は2021年に発売された『メトロイド ドレッド』。前作『メトロイド フュージョン』から約19年ぶりとなる完全新作ということで、進化したビジュアルとアクション要素に興奮しながらプレイした人も多かっただろう。『メトロイドプライム』シリーズとしては、2025年に『メトロイドプライム4 ビヨンド』が発売予定だ。