「打者の特徴をもっと理解しないと」CSで強力打線を迎え撃つ阪神バッテリーに球界OBが持論 相手打者の得意コースの見極めが重要と力説
今シーズンのセ・リーグ2位でクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた阪神は10月3日、横浜でのDeNA戦に3‐1で勝利し、レギュラーシーズンの日程を終了した。すでに岡田彰布監督の今季限りでの退任も発表されており、阪神ナインは指揮官への花道とするべく、日本シリーズ連覇達成を目指す。 【動画】渾身の奪三振! 虎党を沸かせた高橋遥人の1軍復帰登板 阪神は10月12日からのCSファーストステージで、3位DeNAを甲子園に迎えることとなる。今季の対戦成績では阪神が13勝11敗1分けとわずかに上回る結果となっているものの、DeNAはリーグ屈指の打線を武器にAクラスを確保。シーズンを通して投手陣がチームを支えた阪神との、チームカラーの違いが短期決戦でどのように勝敗に影響するかが、大きな見どころとなるだろう。 阪神球団OBからも、CSファーストステージにおける、DeNA打線攻略についての見解が伝えられている。現役時、阪急やオリックスで通算165勝を記録し、引退後も阪神をはじめ、セパ各球団で多くの投手を育て上げた佐藤義則氏が自身のYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を10月4日に配信。CSでの両球団の対戦のポイントを語っている。 佐藤氏は、やはり「DeNA打線vs阪神投手陣」の構図となると見込んでおり、牧秀悟、佐野恵太、オースティン、宮崎敏郎とDeNA打線の主軸の名前を挙げ、「この4人をどうやって抑えるかがカギだと思う。それしかない」と強調。続けて阪神バッテリーに対しては、「打者の特徴をキャッチャーがもっと理解しないといけない」と論じており、「例えばオースティンはどこを打っているのか」「自分がみる限り、インコースの甘いボールをとらえている」などと分析する。 その上で、「(得意とする)インコースはボール球にして、外に逃げるボールで空振りを取る」と配球パターンを述べながら、「外国人選手は打ちたいという気持ちが強いため、(外でも)バットは振る。そこを徹底していくべき」と説明。さらに、仮にヒットを許した場合でも「オースティンが一塁にいても、盗塁はほとんど無いので、その次をどう打ち取るか。そこに集中する」として、投手心理を語っていた。 阪神は今季エースとして成長した才木浩人、また最終戦でも白星を挙げた大竹耕太郎の先発起用が予想される。最後まで好パフォーマンスを続けた投手陣がどのような攻め方をみせるのか、こちらも大一番で勝敗を分ける重要なポイントとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]