ウズラ卵、喉詰まらせで需要激減 給食使用を控える動き広がり
ウズラの卵の需要が激減し、生産者が悲鳴を上げている。一大産地の愛知県豊橋市の農協は今年3~6月、業務用水煮の出荷量が前年同時期の半分以下に落ち込んだ。福岡県で2月、子どもが卵を喉に詰まらせた事故後、給食での使用を控える動きが広がったためだ。燃料費や餌代高騰で厳しかった経営状況に追い打ちをかけた形で、関連企業や自治体では消費拡大に向け、模索が続く。 事故は福岡県みやま市の小学校で起きた。給食に入っていたウズラの卵を喉に詰まらせ、小学1年の男子児童=当時(7)=が死亡。その後、各地の教育委員会が給食での使用を取りやめた。