車は不正改造で「運行できない」状態 タイヤ直撃で4歳女児重体 逮捕の2人「異常を感じていた」 札幌
HTB北海道ニュース
去年11月、札幌市西区で軽乗用車のタイヤが外れ、当時4歳の女の子に直撃し意識不明の重体となっている事故で、車を不正改造した疑いなどで、車の所有者らが逮捕されました。 伊藤榮祐記者:「現場は、幼稚園のすぐ隣の市道です。坂の上には、前輪のない軽乗用車が止まっています」。 去年11月、札幌市西区平和で、坂道を下っていた軽乗用車から左前方のタイヤが外れ、当時4歳の女の子に直撃した事件。女の子は、今も意識不明の重体です。警察は20日、車の所有者である田中正満容疑者を、車の不正改造をした道路運送車両法違反の疑いなどで逮捕しました。また、軽乗用車を運転していた若本豊嗣容疑者も、車の不正改造をしていた疑いで再逮捕しました。 2人は、どのように車両を改造していたのでしょうか。 事故車両は、タイヤが車体から大きくはみ出していました。タイヤは1cm以上はみ出たら、オーバーフェンダーは1cmを超えたら、軽自動車の規格に合致せず公道を走ると違反になりますが、事故車両のタイヤは2.5cmから3.5cm車体からはみ出ていたということです。 事故車両について、車の整備士は…。 カーショップBiG RUN・荒川直人さん:「リフトアップして(車高を上げて)車幅を変える改造をしている。オーバーフェンダー(車幅が変わる部品)を装着した場合は、通常車(普通乗用車)登録に変更しないといけない」。 記者:「軽乗用車のナンバーでこの改造だと?」 カーショップBiG RUN・荒川直人さん:「運行できない」。 その上で、タイヤが外れた原因を次のように指摘します。 カーショップBiG RUN・荒川直人さん:「ナットの溝とボルトの溝のどちらかがなくなって抜けたか、走っていて緩んでナットが飛んでタイヤが外れたのか」。 警察によりますと、2人は事故当日の車について、このような趣旨の供述をしているということです。 「車の異常を感じていた」。 警察の調べに対し、田中容疑者は「タイヤの幅が出ていたのは間違いありません」と車両改造の容疑をおおむね認め、若本容疑者は「田中容疑者に言われてやった」と供述しています。
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