「あなたは天才でした」演劇人のTARAKOさんを称賛 気象予報士の木原実さん「書く台本もそうですし演出も斬新」
3月4日に63歳で亡くなった声優TARAKOさんのお別れの会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」が15日、東京都内で行われ、親交のあった気象予報士の木原実さん(63)が式典や囲み取材で演劇人としてのTARAKOさんをたたえた。 「お天気キャスターの木原さん」として知られる木原さんは俳優としても活動。2004年から昨年12月までTARAKOさんを中心とした演劇集団の公演に出演した。 TARAKOさんは公演直前に配役を入れ替えたりセリフを変更したりし「そのたびに芝居が面白くなっていった。TARAちゃん、あなたは天才でした」と回顧。舞台に立ち、演出も手がけるTARAKOさんについて「自由奔放な人、才能にあふれた天才だと思っています。書くホン(台本)もそうですし演出も斬新」と称賛した。 公式サイトによるとTARAKOさんは今年に入り、病と闘いながら仕事をしたが、容体が急変し、亡くなったという。 昨年の芝居は木原さんが演じたがん患者が10年の闘病後に痛みや苦しみから解放される物語。TARAKOさんから「楽になったんだから楽しそうに元気にやってくれ」とダメ出しがあったことも明かし、「彼女は自分の不調には気付いていなくて元気だった」と当時を回想した。物語の演出を念頭に「今思えばTARAちゃんそのもののような最後になっているかな。だからみんなもメソメソしちゃダメだな」と語った。
中日スポーツ