阪神・大山 これぞ4番打!貴重な同点タイムリー 前日アクシデントもフル出場で貢献「頑張ります」
「ヤクルト3-4阪神」(6日、神宮球場) これが虎の4番だ-。前日のアクシデントにより状態が心配されていた阪神・大山悠輔内野手(29)が、フル出場で4番の仕事を果たした。 【写真】2試合連続しかも決勝弾なのに ニコリともせず佐藤輝を迎える岡田監督 「得点が入ったことが一番なんで、勝てたことが一番なので」 2点を追った四回だ。先頭・近本の2号ソロに続き、中野がフルカウントから中前にはじき返した。続く森下はボール球を見極めて四球。無死一、二塁の好機で、頼れる男の出番が回ってきた。 打席に入るところで、ヤクルトの選手らがマウンドへ集まった。攻撃の流れを止めるかのような“間”が空いたが、その流れを崩すことなく、初球から豪快にスイングしてファウルに。2球目の内角低めのフォークにはハーフスイングでボール。カウント1-1での3球目、高めに浮いた直球を右前に運ぶと、中野の快走もあって同点適時打となった。他の3打席は三振に終わった中、大事な場面で力を存分に発揮した。 5日のヤクルト戦では、西川の一、二塁間の打球を処理した中野の送球がそれて、捕球しようと一塁線をまたいだところで全力疾走の西川と激突。両者とも倒れ込み、グラウンド内に担架が運び込まれるなど、球場は一時騒然となった。しばらく痛みに耐えた後、プレーを続行。状態が心配されていたが、この日は同点打などで万全を強調した。「頑張ります」と短い言葉には決意と自覚が込められていた。