詐欺事件を捜査する北海道警函館中央署

　出会い系サイトの登録をきっかけに北海道南部の北斗市に住む50代の男性が、約530万円をだまし取られる被害にあいました。警察は詐欺事件として捜査しています。 　警察によりますと男性は1月2日、女性との出会いを求め、出会い系サイトに登録。同日に「銀行員・独身・36歳のモモコ」という女性を名乗る者からメッセージがあり、意気投合。頻繁に連絡を取るようになりました。 　2日後、モモコから「円をドルに替えると差額でもうけられるよ。サイトの指示に従ったらもうけられる」と言われ、専用サイトにつながるURLが送られてきました。 　男性がURLに接続すると、アドバイザーのHARUMIを名乗る者からメッセージがあり、現金の振り込みを要求され、金融機関のATMから指定された銀行口座に約260万円を振り込みました。 　その後男性がサイトを確認すると1000万円以上の利益が出ていたため引き出したい旨を伝えると、HARUMIから「アドバイス料として利益20％払って」とメッセージがあり、再び現金を指定口座に振り込みました。 　その後、HARUMIから「為替レートが変わったのでさらに20％入金してください」と言われ、不審に思った男性がモモコに「現金を払ってと言われている」と相談。モモコからは「あなたは150万円払って。私が残り払うよ」と言われ、150万円を振り込みました。 　後日、"カスタマーセンターの担当者"を名乗る者から「他の人に相談したことは情報漏えいにあたる。罰金を支払ってもらう」と連絡があり、不審に思った男性が1月30日に知人に相談したところ、「それ詐欺でしょ」と言われ、翌日警察署に相談。事件が発覚しました。 　男性は7回にわたり計約530万円を振り込み、だまし取られました。 　警察は詐欺事件として捜査するとともに、少しでも不審に思ったら警察相談専用電話「＃9110」に相談するよう呼びかけています。