【MLB】スネルが5年1億8200万ドルでドジャースと合意 大谷、山本、グラスナウと強力ローテ形成へ
今季王者のドジャースが大物先発投手の獲得に成功した。日本時間11月27日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ドジャースはオプトアウトの権利を行使してジャイアンツからFAとなっていた左腕ブレイク・スネルと5年1億8200万ドルで合意。サイ・ヤング賞2度の実績を誇る左腕が加入し、大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスナウらと強力な先発ローテーションを形成することになった。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 来月32歳の誕生を迎えるスネルは2023年にパドレスで14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績を残し、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞。ところが、同年オフにFAとなると、思うようなオファーを得られず、最終的にはオプトアウト権つきの2年6200万ドルでジャイアンツと契約した。 今季は20試合に先発してノーヒッターを含む5勝3敗、防御率3.12、145奪三振という成績。契約が3月後半まで決まらなかったため、調整不足の影響もあって前半戦は8先発で0勝3敗、防御率6.31に終わったが、後半戦は12先発で5勝0敗、防御率1.45という見事な活躍を見せ、サイ・ヤング賞2度の実力を証明した。シーズン終了後にはオプトアウトの権利を行使してFAに。そして、今季王者ドジャースと5年契約で合意した。 スネルはメジャー9年間で規定投球回到達が2度しかなく、フルシーズンを通した活躍を計算しにくい投手である。しかし、昨オフに獲得したグラスナウもそうであったように、ドジャースは年間を通した働きをそれほど重視していないのだろう。健康時の支配力はグラスナウ、スネルとも球界屈指。稼働率は低くとも、健康時に圧倒的なピッチングを見せる投手を集め、強力な先発ローテーションを形成するというチームの方針がうかがえる。 来季のドジャースはスネル、グラスナウ、山本、大谷が先発四本柱を形成。ここにトニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、ボビー・ミラー、ランドン・ナック、再契約濃厚のクレイトン・カーショウらを加えてローテを構築することになるだろう。