昨季得点王が吐露する、“絶対王者”の一員としての課題と葛藤。名古屋・清水和也「戸惑いから抜け出せない自分もいたし、今も試行錯誤をしながらプレーしている」|【F1上位リーグ26節|名古屋vs立川】
1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、名古屋オーシャンズと立川アスレティックFCが対戦。名古屋が4-2で勝利した。 前節終了時点で首位・ペスカドーラ町田との勝ち点差が6に広がり、7連覇達成には勝ち点3が絶対条件となった名古屋は、気迫あふれるプレーで立川を押し込み、6分に先制点をマーク。続けて9分、さらにチームの勢いを盛り立てる追加点を決めたのは、フウガドールすみだから覚悟の移籍を果たした清水和也だった。 26節終了時点でのゴール数は13。2年連続で2ケタ得点を達成したものの、20得点を奪い得点王を獲得した昨季と比べ「物足りないし、納得していない」と唇を噛む。 激闘を終え、厳しい優勝争いと自身の1年のパフォーマンスについて、心境を語った。
逃げられる理由はあっても負けてはいけないチーム
──前節厳しい試合をして、逆にああいう引き分け方をしたことで、今日はすごくベンチも含めて一体感があるように感じました。 今シーズンは落としてはいけない試合を落としたり、なかなか自分たちの思いどおりにはいかないゲームも多かったですが、そこから何を学んで次に生かすか。今日は本当に勝つしかない状況でしたし、他力本願という現状を自分たちを受け入れながら、全てを出すっていう思いで今日試合ができたし、そこは周りからの見え方も少し違ったのかなと思います。 ──今季、序盤戦は新戦力の選手がフィットするまでに時間がかかり、在籍年数の長い選手が100パーセント以上の力を出して戦ったことで負荷が増えたり、パワープレーを多用してスカウティングをされてしまい、戦況が好転しづらくなってしまった印象です。 おっしゃる通り、新戦力のメンバーの連係が遅れたりギレルマオの合流にも時間がかかったりと、いろんな原因があります。ただ「名古屋オーシャンズとは」というところで、どんな状況でも絶対に負けてはいけないチームという前提があって、そこはもっと早く自分に落とし込めたらよかったなと。いくらでも言い訳や逃げられる理由はありますけど、しっかり現状と向き合って、怪我人がいても一貫してやり続けないといけません。立て直す力とか引きずらないという意識が個人として甘かったんじゃないのかなとも思うし、今後の課題としてとらえています。
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