東京オートサロンで注目 災害から命を守るカスタムカー【WBS】
世界最大級のカスタムカーの祭典、「東京オートサロン2024」が12日から3日間開催されました。通常モデルとは異なる特別仕様車やコンセプトカーが集結する中、ひときわ注目されたのは、災害時に活躍し命を守る車です。 14日に閉幕した「東京オートサロン」。今回はおよそ380社が出展し、カスタムカーなど900台もの車が集結しました。 さまざまな車が並ぶ中、ひときわ目を引くキラキラした車がありました。きらびやかな車体に散りばめられているのが、スワロフスキー。その数、およそ30万個です。
「全部スワロフスキーを手ではっている。ただはるだけではなく、きっちりラインをとりながら横もグラデーションを入れたり細かい部分もやるのが大変だった」(カクタスコーポレーションの岸根圭志さん) 値段はどのくらいになるのでしょう。 「売る話はしたことないが、ドバイの方から億で買わせてくれという話もあった」(岸根さん)
世界からも注目される日本のカスタムカー。海外から来場者も増えているため、出展企業も世界へのアピールの場として大きな期待を寄せています。 メルセデス・ベンツは新型Eクラスを日本初お披露目。価格は894万円からです。さらにホンダもカスタマイズしたシビックを世界で初めて公開するなど、お披露目の場として、支援者などが続々と発表されました。
「日産のブースに来ています。気になる車があるんですが『DISASTER SUPPORT MOBILE-HUB』 と書かれています。AEDのマークに、その隣にはベッド、そしてトイレのマークも見えます」 一体どういうクルマなんでしょうか。 「この車はいざというときに、避難所に駆けつけて現地での困りごとをサポートする。防災本部として使える部屋」(日産自動車の越川智輝さん) 日産が提案するのは、災害時に防災拠点になる車です。マイクを使って呼びかけたり、車の窓ガラス部分に情報を表示したりすることができます。さらに「リーフの再生バッテリーを使ったポータブルバッテリー。全部で17個ある。100人規模の避難所で大体2~3日ぐらい動かせる」(越川さん)といいます。 大容量のバッテリーの使い道の一つが、携帯電話の充電ボックスです。さらに充電器の上には、アンテナを装備。災害時でも通信インフラが使える仕組みです。 また、キャンピングカーのようなコンロにシンク、食べ物やミルクなどを温めるための電子レンジなども完備。しかも、これらの装備は全てこの車に収納できるのです。 「市販化はもう少し皆さんの声を聞きながら、今後検討していきたい」(越川さん)