「検察なめんなよ」の取り調べを最高検が「不適正」と認定 検事への刑事告発受けた監察で
大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長、山岸忍氏（61）が違法捜査を訴えている問題で、大阪地検は20日、捜査に携わった田渕大輔検事（52）の取り調べの一部が最高検監察指導部から「不適正」と認定されたことを明らかにした。田渕検事への指導も行われたという。 【写真】山岸氏の元部下に検察官が暴言をはいたときとされる取り調べ映像 田渕検事はすでに、特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判にかけられることが決まっている。地検によると、山岸氏側から刑事告発されたことを受け、最高検が監察を実施した結果、不適正との通知を受けたという。不適正と認定された具体的な言動や時期、指導内容については明らかにしていない。 田渕検事は、山岸氏の元部下の取り調べを担当。山岸氏の関与を否定する元部下に対し、机をたたいて怒鳴り続けたうえ「検察なめんなよ」などと約50分間責め続けたほか、別の日にも「プレサンスの評判をおとしめた大罪人」などと発言した。 大阪地検の田中知子次席検事は「今後とも適正な取り調べの実施に努めてまいりたい」としている。
