斉藤由貴、40cmの縦型ヘアで謎多き貴婦人役 縦型映画『立て髪貴婦人』が公開
斉藤由貴が主演を務める新作縦型映画『立て髪貴婦人』が、TikTok（ティックトック）をはじめとする各プラットフォームで公開された。TikTokと東宝による縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival」（TTFF）のグランプリ受賞者による記念作品となり、斉藤は、約40cmの”縦型”ヘアで謎多き貴婦人を演じている。 【動画】斉藤由貴主演『立て髪貴婦人』本編 『立て髪貴婦人』は、昨年3回目の開催となった「TikTok TOHO Film Festival 2023」でグランプリを受賞した宮田和弥監督による、グランプリ受賞記念縦型映画。斉藤を主演に迎え、郊外の空き地に建てられた瀟洒（しょうしゃ）な小屋に住む個性的で謎に包まれた女性と、そこに集う少女と少年の出会い、そして彼らのユニークで自由な生活を描く。
斉藤が演じる”立て髪貴婦人”は、毎日高くそびえる立て髪をセットし、まるで中世の貴婦人のようなドレスを身にまとい、日々の生活を楽しんでいるキャラクター。長さ約40cm・重さ約500gのユニークな髪型と、それを美しく彩る髪飾りとメイクには、自分らしく楽しんで生きる女性である”立て髪婦人”らしさが詰め込まれている。
縦型映画というフォーマットを生かしたキャラクターにふんした斉藤は「画角が縦型であることをずっと意識しながら撮影に臨んでいました。その事が頭から離れないのは、やはり特別な経験だったなととても感じています」と新たな体験に感激。「一番身近で常に手に取る端末（スマホ）の中でちょこっと違う世界を楽しめる、というこの新しい試みを楽しんでいただけたら参加した者としてとても嬉しいです」と語る。
共演者には、2022年「TOHO NEW FACE」オーディションでグランプリ受賞した小谷興会（こうえ）、同年の第9回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した白山乃愛、そして、女優・モデルとして幅広く活動する森日菜美が顔を揃える。制作は役所広司主演のヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』を制作を担った Spoon.が担当した。 宮田監督は「これは私が大学生の時出会った、ある路上生活者の女性とのエピソードをもとにしています。彼女は公園内に自分が好きなものだけを集めて小屋をつくりあげていました。それは社会的なルールからすれば良くないことだと思いますが、彼女が住むその小屋は純度100%彼女の生き様が反映されていて、なぜか妙に居心地が良く『そのままでもいいんだよ』と肯定されたような感覚になったことを覚えています」と制作のきっかけを明かし「斉藤由貴さんはじめ、本当にたくさんの人に支えられてつくることができました。楽しんでもらえたら嬉しいです！」と語っている。
TTFFは、「縦型映画」を通して新たなクリエイターを発掘し、映像・映画を共創する事で映画業界を盛り上げる事を目的に創設された映画祭。東宝の常務執行役員・大田圭二は、新たなクリエイターとのコラボで誕生した『立て髪貴婦人』を「宮田監督が縦ならではの斬新な映像表現に意欲的に挑戦し、より一層、縦型映画を発展させた作品」と称賛。また、TikTok Japan General Manager 佐藤陽一は「引き続き本映画祭を通じてクリエイターの活躍の場を広げることに貢献できればと願っております」と映画祭の可能性を語っている。（編集部・入倉功一）
