楽天にまたショック! ユーキリス 米国に帰国したまま退団?
■「僕の穴を埋める選手を獲得してほしい」 治療が長期化することを懸念したユーキリスはすでに、楽天側と連絡を取り、「僕の穴を埋める選手が必要であれば、気にしないで獲得して欲しいという話も僕の方からした」と言う。楽天は2日に去年まで巨人でプレーしたボウカーを獲得、最悪のケースに手を打った格好だ。外国人選手の場合、故障だけが理由ではなく、背景には本人や家族が日本の文化や生活に馴染めなかったためにシーズンを全うせず、帰国してしまうケースも少ない訳ではない。ユーキリスの場合はどうだったのか。 「それは全くない。日本では素晴らしい経験ができた。食事も全く問題なかった。日本での生活は快適だったし、妻は常に微笑みをたたえて暮らしていた。子供の学校も決めて、ようやく、暮らしに慣れ始めたばかりだったけれど」 この日球場に姿をみせた2004年の優勝メンバーは、ほとんどが引退したが、04年、07年、13年と3度の世界王者に貢献した指名打者オルティスと、ダイアモンドバックスのアローヨ投手はまだ現役で活躍している。今回の故障が引き金となって、引退を考えることはあるのか。去就については問われたユーキリスは、「まだ引退を考えるには早過ぎると思う。体さえ100%に戻れば、まだやれる。数年前に痛めた股関節は治ったし、去年苦しめられた腰も良くなった。今回の左足も痛みが引けば、また試合に備えることができると思う」と語った。 最後に、星野監督の腰痛による休養については、全く知らされていなかった様子で、「オー・マイ・ゴッド! それは、気の毒でならない」と驚いた。「星野サンは素晴らしい監督で、私は彼の元でプレーするのがとても楽しかった」と振り返った後、冗談っぽく笑いながら、「腰痛の原因は、いつも(敗戦の後で)怒って、金属の何か、その辺にあるものを蹴っ飛ばしているからだと思うよ。彼に蹴るのを辞めるように、僕が言っていたと伝えて欲しい」と、メッセージを託したユーキリス。過去にはグリーンウェル(阪神)、ペニー(ソフトバンク)ら鳴り物入りで日本球界にやってきた大物メジャーが、怪我を理由にして開幕早々、母国に舞い戻った例は列挙にいとまがないが、ユーキリスも、その系列を辿るのだろうか。