安齊勇馬、「超満員札止め」後楽園で宮原健斗を破り初防衛「俺は本当に幸せ…全日本のリングでプロレスがしたい」…5・29後楽園全成績
◆全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ2024」(29日、後楽園ホール)観衆1355=札止め 全日本プロレスは29日、後楽園ホールで「スーパーパワーシリーズ2024」を開催した。 当日券が完売し急きょ、立ち見券を発売した超満員札止めとなる1355人の観衆を集めた人気爆発の大会。メインイベントで三冠王者の安齊勇馬が今年のチャンピオンカーニバルを制覇した宮原健斗と初防衛戦。ホールが超満員で埋め尽くされた「絶景」の客席が沸騰する激戦は、安齊が宮原の必殺技「シャットダウン・スープレックス」を掟破りに敢行。最後は、肩車した敵を後頭部からたたき落とす「ギムレット」で沈め、26分48秒の歴史的名勝負を制した。 試合後は、同じ20代で「新時代」を掲げる本田竜輝、世界ジュニア王者・ライジングHAYATO、綾部蓮がリングイン。安齊は、3人と新たなユニット結成へ動くことを掲げた。さらに鈴木秀樹がリングインし次期挑戦を表明した。 現在のプロレス界で「聖地」と呼ばれる後楽園で平日夜にこれほどの観客を動員し熱狂させる団体は王道マットが随一。大会後はSNS上で「熱くて面白かった」など後楽園大会を絶賛する書き込みが相次いだ。主役に君臨する安齊はバックステージで「あの宮原健斗に勝っての防衛、めちゃくちゃうれしい」と声を弾ませたが「ただ宮原健斗を超えた、俺の時代だっていうほど俺はバカじゃねぇ。あの人と戦って改めてすごさと背中のデカサを実感しました」とこれからも宮原を追いかけ続けることを誓った。 25歳、デビュー2年目の王者は、全日本に入門し戦えることが「俺は本当に幸せだと思う。同世代には最高で最強な仲間やライバルがいて、上にはあんな強くてかっこいい人たちがいる。俺はまだまだ成長できるし全日本のリングでプロレスがしたいって改めてめちゃくちゃ思いました」とさらなる進化を誓った。 次期挑戦が濃厚な鈴木について「俺はあの人に直接勝ったことがない」と打ち明け「今日の1勝で俺はまた負けられない理由ができたからどんな試合でもどんな人でも必ず勝ってこの三冠ベルト防衛して見せます」と必勝を宣言した。 ◆5・29後楽園全成績 ▼三冠ヘビー級選手権 ○王者・安齊勇馬(26分48秒、ギムレット→片エビ固め)挑戦者・宮原健斗● ▼世界タッグ選手権 王者組・○斉藤ジュン、斉藤レイ(11分56秒、DOOM→片エビ固め)パロウ、オディンソン● ▼NWA世界ヘビー級選手権試合 ○王者・EC3(12分27秒、変型パイルドライバー→片エビ固め)挑戦者・本田竜輝● ▼アジアタッグ選手権試合前哨戦8人タッグマッチ 田村男児、佐藤光留、土井成樹、○阿部史典(11分58秒、お卍固め)ライジングHAYATO●、立花誠吾、MUSASHI、吉岡世起 ▼シングルマッチ ○黒潮 TOKYO ジャパン(11分10秒、イケメンスラッシュ→片エビ固め)青柳優馬● ▼全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権 諏訪魔、尾崎魔弓、○雪妃魔矢(11分40秒、ウィールウィンド)鈴木秀樹、ZONES●、ChiChi ▼タッグマッチ 芦野祥太郎、○綾部蓮(9分47秒、デスルーレット→片エビ固め)大森北斗●、羆嵐
報知新聞社