中田カウス「漫才は世襲制がないので良い」女性ファンが急増した過去語る
若手芸人たちが切磋琢磨する劇場「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)が12月1日で9周年、「森ノ宮よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)も3周年を迎えた。それを記念して同日、劇場メンバーらが出席する会見がおこなわれた。 【写真】後輩芸人にマイクを向ける、お茶目なカウス 2014年に若手芸人の育成や人気芸人の発掘というコンセプトのもと設立された「よしもと漫才劇場」(通称:マンゲキ)。『M-1』では霜降り明星・ミルクボーイ、『R-1』で濱田祐太朗・粗品・ゆりやんレトリィバァ・田津原理音、『キングオブコント』ではビスケットブラザーズ、『THE W』ではゆりやんレトリィバァ・天才ピアニストと、「お笑い界の4大タイトル」全ての王者を輩出している。 会見に登壇した上方漫才協会の会長・中田カウスは、「15歳でこの世界で入り、漫才に関わって56年になりますかね。学歴もコネもお金もない、でも110年以上続くのこの会社に出合えたことが強運。これ以上の会社はないと思っている」と胸の内を明かした。 続けて、「漫才は『世襲制度』でなかったのが良かったですね。型を大事にしないといけないのではなく、型破りが漫才。次から次へと新しいものを作っていく。芸名が天才ピアニストっていうすごい女コンビがいますが、本当に天才だらけなんです」と満足げに話した。 また、「僕は50年以上前にアイドル漫才師として世に出ました。その当時は客席はおじいちゃんとおばあちゃんばっかり。(劇場を見渡し)こういう若いお客さまは1人もいません。こういった客席にしたいと思って、あるときジーパンにTシャツ、ロングヘアに出囃子をビートルズに変えて。そこから女の子のファンが増えて追っかけも・・・」と、過去を振りかえる一幕も。 そして、「新しいことを掴む、ここが吉本のすごいところ。今後ともどうぞよろしくお願いします!」と締めくくった。カウスが会長を務める『上方漫才協会大賞』は、2024年1月8日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)にて開催される。