世界各地システム障害で運航停止 セキュリティーソフト影響
米マイクロソフト(MS)は19日、クラウドサービスで障害が発生したと明らかにした。MSによると、米IT企業クラウドストライク社のセキュリティーソフトが動いているサービスが影響を受けた。各国の空港では運航停止や遅延が相次ぎ、鉄道や病院、銀行のシステムにトラブルが生じ、大規模な混乱が起きた。日本でも一部航空会社の国内線が欠航したり、スマホのアプリに不具合が出たりした。 クラウドストライクはウィンドウズ向けのアップデートに欠陥があったとし「問題を特定し、修正した」とXで明らかにした。サイバー攻撃ではないと説明した。 英国ではエディンバラ空港の搭乗ゲートに不具合が発生。病院では患者の情報にアクセスできず診察に影響した。民放スカイニューズ・テレビの放送が一時中断された。 ロイター通信によると、アメリカン航空やデルタ航空など米国の大手航空会社は19日、通信障害を理由に早朝から運航を見合わせた。DPA通信によると、ベルリン・ブランデンブルク空港やハンブルク空港で航空機が一時発着できなくなった。