政治資金パーティめぐる裏金事件…自民党地方組織の幹部も陳謝に追われる 富山
国会で政治資金規制法の改正を巡り議論が続く中、26日、富山県では自民党富山県連が定期大会を開き、県連の幹部が派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件について相次いで陳謝しました。 【写真を見る】政治資金パーティめぐる裏金事件…自民党地方組織の幹部も陳謝に追われる 富山 自民党派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件が問題となるなか、26日、富山市内で開かれた自民党富山県連の定期大会。派閥からのキックバックを収支報告書に記載していなかった富山県選出の野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員も出席しました。 裏金事件で党への逆風が吹くなか、1000人以上の党員らを前に、県連の幹部から相次いだのは…。 自民党富山県連会長・橘慶一郎衆議院議員: 「我が党の中央におきまして、政治資金の不記載問題に端を発して大変国民の皆様に政治不信を招く事態になったこと、皆様方にも大変辛い思いをさせていることについて、これもおわびを申し上げたいと思います」 自民党富山県連・宮本光明幹事長: 「皆様方には地域の最前線で厳しい批判の声を受け止めていただいておりますことを、大変申し訳なく思っている次第であります」 国会では、政治資金パーティーを禁止するのか開催を認めるのか政治資金規制法の改正を巡り議論が続いていて、自民党は改正案について、衆議院を通過させたい考えですが、各党の主張に隔たりは大きく、一致点を見出せるか、先行きは不透明なままです。 ■「赤組」と「青組」の戦いと呼ばれたが… 一方、26日の定期大会では、今秋の県知事選挙を巡って、現職の新田知事を推薦する特別決議を採択しました。定期大会に出席した新田知事は、その場で、次のように述べました。 富山県 新田知事:「大変にありがたくそして心強く感じております。4年前の選挙では51年ぶりの保守分裂選挙ということで、あるいは、ここにおいでの皆様にも大変にご苦労をかけ、辛い思いをさせたこともあったかと思います」 自民党富山県連の推薦が得られず、当時の現職と保守分裂の激戦となった4年前の県知事選。それぞれのイメージカラーにちなんで「赤組」と「青組」の戦いとも呼ばれました。
前回、戦った相手でもある自民党県連からはじめて推薦を得られた新田知事。26日、身に着けていたのは「赤」と「青」のストライプのネクタイでした。そのこころは…。 富山県 新田知事:「富山県に分断は似合いません。4年前それぞれの陣営のイメージカラーから赤組、青組の戦いなどということも言われました。『もう赤組、青組はない』という意味で、きょうは赤と青のネクタイを締めて参りました。そのような思いで秋の選挙を戦い、そして、2期目を任していただけたならばみなさんのお力添えを得てより良い富山を作ってまいります」 秋の県知事選をめぐっては共産党富山県委員会も候補者の擁立を目指しています。
チューリップテレビ