小泉進次郎氏〝出馬〟情報「ポスト岸田」レース、次期衆院選「勝てる頭」への危機感 親子2代、古い自民をぶっ壊すか
自民党ベテラン議員は「国民が納得する〝刷新〟が、このままでは得られないのではないか、という強い危機感が党内に充満している」と明かす。
政治評論家の有馬晴海氏は「河野氏も閣僚を経験するうちに〝古い体質〟の政治家に変わっていった面もある。石破氏も言いたいことは言っているが、やはり同様の印象を持つ人がいるかもしれない。自民党離れした層を再び取り戻すには、経験や人物というよりも『若さ』や『女性』といった条件で国民を驚かせる必要を感じている人も党内にはいるのではないか」と指摘する。
自民党で戦後最年少の総裁(首相)となったのは、06年に52歳で就任した安倍晋三元首相だが、第1次政権は約1年で退陣を余儀なくされた。
有馬氏は「安倍元首相も第1次政権を率いた際は1993年の初当選から13年で同じ当選5回だった。進次郎氏は2009年の初当選から今年で15年で当選5回になる。安倍元首相も1度は失敗している。今回進次郎氏を推す声が出てもおかしくない。進次郎氏も出馬を考えている可能性もあるが、菅義偉前首相が石破氏を推す場合、見送るのではないか。ただ、進次郎氏が出馬を決めれば国民は沸き立つと思う」との見方を示す。
進次郎氏の環境相当時の「実績」として知られるのは、レジ袋の有料化について具体化したことなどとされる。官房副長官など官邸入りの経験もない。
■保守派の支持が厚い高市経済安保相
また、1日夜には菅氏と石破氏、二階派の武田良太元総務相が都内のホテルで会食した。石破氏としては菅氏や二階派との連携を進めたい思惑があるとみられる。
保守派の支持が厚いのが高市早苗経済安保相(63)だ。先の通常国会では、「安倍元首相の宿題」といわれたセキュリティ・クリアランス(SC)制度の法制化を実現した。外交・内政の諸課題で毅然(きぜん)とした姿勢を示し、講演会などで全国行脚し、政策を訴えている。
■「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相を推す動きも