豪国民の信頼度、世界で日本が一番 米国は低下=調査
Kirsty Needham [シドニー 2日 ロイター] - オーストラリアの有力シンクタンク、ローウィ国際政策研究所が発表した今年の外交意識調査によると、日本を信頼しているとの回答が全体の87%となり、オーストラリア国民の各国別信頼度で首位に立った。 調査は過去20年にわたって毎年実施している。 米国を信頼しているとの割合は1年前から5ポイント下がって56%。中国を信頼するとしたのは17%で、5年前の52%から大きく後退した。中国については、71%が今後20年以内にオーストラリアへの軍事的な脅威になるとの見方も示した。 一方で米国との同盟は国家安全保障の見地から重要と答えた割合は83%で、この同盟のおかげでオーストラリアは中国の攻撃ないし圧力からより安全になるとの回答も63%に上った。 同研究所のマイケル・フリラブ氏は「オーストラリア国民の中国に対する信頼度は急低下し、インド太平洋での戦争リスクが懸念されている。対照的に米国との同盟はオーストラリアの安全保障にとって重要との考えは変わっていない」と指摘した。 今年の米大統領選に関しては、68%がバイデン大統領の再選を望み、トランプ前大統領の返り咲きを希望した29%を大幅に上回った。