新幹線「パーサー」の秘密基地に潜入 ワゴン販売の終了で600人のパーサーはどうなった?
午前6時から午後11時49分まで1日378本の新幹線が運行、それでも1本あたりの遅れはわずか12秒と、世界有数の正確な運行を誇る日本の新幹線。わずかな遅延も許さないため、遠藤さんは、プライベートでも時間に極めて厳しくなり、時間前集合が身についているとか。 一方、入社1年目の柚木萌花さんは、ある業務へのあこがれからパーサーを志しました。 (入社1年目・柚木萌花さん) 「接客をするのがすごく好きだったので、ワゴン販売をやりたくてこの会社に入ったんですが…」 東海道新幹線は2023年10月末、60年続いた車内のワゴン販売が終了。とてつもない硬さが人気だった「スゴイカタイアイス」は、ワゴンから駅のホームに売り場を移しています。ワゴン販売終了した背景には、駅周辺に飲食店が増えて売上が低下したことに加え、多くの業種で深刻化する「人手不足」もありました。 ■グリーン車限定の新サービスが誕生!制服もリニューアル ワゴン販売は終わりましたが、新幹線の快適さや安全性にさらに磨きをかけています。 (今北泰之人事部長) 「世界最高の接客サービスがあるということを前面に打ち出して、そこにやりがい・魅力を感じていただける方がたくさん来ていただければ」 パーサーの訓練の場が、モックアップ室と呼ばれる部屋です。新幹線の客席を再現しており、ここで実際の車内を想定して研修を行います。ここでは、グリーン車向けに始まった「新たなサービス」の訓練を行っていました。 それが、グリーン車の乗客がスマートフォンで座席に設置されたQRコードを読み込めば、欲しいものを好きな時に注文できるサービスです。 (パーサー・由永紗希さん) 「『乗ってすぐ』『富士山が見える前』など、お客さまが欲しいタイミングでご注文いただけるということがメリット。あとは私どもも余裕を持ってお客さまのところへ持っていける。WIN-WINなのかなと思います」 さらに、「最高のおもてなし」を目指すパーサーは、制服も去年リニューアル。外資系のホテルをイメージして作られました。
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