【全文公開】俳優・六平直政が告白「俺も騙された。早く逮捕されてほしい」《長男に2億円詐欺疑惑》
「俺だってあいつに騙(だま)された。ふざけんじゃねぇよ。刑務所で10年ぐらいクサい飯を食ったほうがまともな奴になるよ!」 【画像】これはどうなの…?六平本人も同席したオンラインでの打ち合わせの様子…! そう憤るのは、俳優の六平(むさか)直政(70)である。六平が「あいつ」と語る人物は、長男の勇樹氏(仮名・30代)だ。 大河ドラマ『八重の桜』(NHK)や『トリック』(テレビ朝日系)など数々の作品で名脇役として活躍した六平の周辺で、いったい何が起こっているのか。 発端となったのは、関西に本社を構えるA社と勇樹氏による出資トラブルだった。A社の関係者が語る。 「昨年2月頃、共通の知人を通じて勇樹さんと知り合いました。勇樹さんは、広告やエンタメ事業を手掛ける会社の代表取締役で、彼から『毎年、韓国で行われている大規模な音楽フェスがあり、日本で開催する際の権利が取れそうなので、そのための費用として2億円を投資して欲しい』と相談を受けたんです」 投資にあたってA社が出した条件が、連帯保証人の用意。そこで名前が挙がったのが、勇樹氏の父である六平だった。 「表舞台に立って活躍している方ですから信用もある。彼にも『お父さんが保証人になってくれるのであれば出資いたします』と返事をしました」 この言葉を受け、勇樹氏はA社の代表を含めた数人とオンライン上での顔合わせの場を用意。昨年4月中旬に行われた打ち合わせには六平本人も参加した。 「実際に直政さんにも出席してもらい、代表を含めて挨拶をしました。その際、直政さんにも『連帯保証人として大丈夫ですか』という念押しの質問をしており、録音も取っています。保証人の確認が取れたので正式に契約を結び、勇樹さんの会社の口座に2億円を振り込みました」 FRIDAYが入手した契約書にも勇樹氏とA社の代表、そして連帯保証人の欄には六平の名前と電子サインが並んでいる。 「振り込みの翌日には、彼から権利取得のためにお金を使った証拠として、韓国の協力先の会社に2億円を支払った送金記録と通帳明細が送られてきました」 無事まとまったかと見えた出資話だったが、契約から2ヵ月後となる6月には配当金の支払いが滞(とどこお)り始める。 「勇樹氏に連絡すると『会場が変更となり、スポンサー集めもできない』との返答でした。いつまでも配当が払われないので、こちらで確認作業を始めました」 そこで明らかとなったのが、勇樹氏による出資金の横領疑惑だった。 「お金を渡したとされる関係先に問い合わせると『2億円の入金はない』との返答があった。そこで昨年末、改めて彼に説明を求めると『実は2億円は別の用途に使った』と白状。結局、送金記録も通帳もすべて偽造だったことが判明しました。本人曰(いわ)く、預かった2億円のうち、一部は韓国の関係先に現金で手渡したものの、残りの1億8000万円は借金返済や知人への貸し付けに使用したとのことですが、それ自体も真偽は不明です」 ◆「息子とは縁を切った」 その後も返済を求めるA社に対し、勇樹氏は開き直りとも取れるような反論を繰り返すのみだったという。 「埒(らち)が明かず連帯保証人である直政さんからの返済を提案しましたが、彼は『父は俺も騙されたと言って取り合ってくれない』と言いわけするだけ。結局、彼から返ってきたのは100万円のみで、今は『弁護士を通してほしい』とまともに連絡すら取れない状態です。我々としては、保証人である直政さんに肩代わりして頂きたく、内容証明も送っていますが、直政さんは『自分も息子に騙されていて、何も知らない』との一点張りです」 一連の疑惑に対し、六平は何を語るのか。事務所に問い合わせると、トラブルを認めたうえで本人が取材に答えた。 「俺は契約書を見たことがないし、署名捺印した覚えもない。あいつが勝手に保証人のサインをした。打ち合わせだって勇樹に『相手と話をして欲しい』と言われただけ。保証人になってるのを知ったのも去年の年末だよ。あいつとは親子の縁は切った。俺も公文書偽造でヤツを訴える。早く捕まって欲しいよ!」 FRIDAYは勇樹氏の会社にも取材をすべく電話をかけたが、応答はなかった。 一方のA社は、詐欺罪での刑事告訴に向けて着々と準備を進めている。 「私たちは六平さんが保証人になってくれると信じてお金を預けました。しかし、蓋(ふた)を開ければ入金直後に偽造の送金記録を見せるなど、当初から騙すつもりであり、明らかな詐欺行為だと感じています。打ち合わせでも六平さん本人に保証人の意思確認をしている以上、二人で騙したという疑念も拭(ぬぐ)えません。現在、親子連名での刑事告訴を予定しています」 名バイプレイヤーの顔に、泥が塗られてしまった。 『FRIDAY』2024年4月26日号より
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