大谷翔平がメジャー通算175号で松井秀喜氏に並ぶ日本人最多本塁打記録 3戦ぶり4号で「特別な数字」に
◆米大リーグ ドジャース―パドレス(12日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【動画】大谷翔平、メジャー通算175号!ゴジラに並ぶ日本人最多本塁打!! ドジャース・大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、本拠地・パドレス戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、2点を追う初回1死走者なしの1打席目に中堅左へ3試合ぶりの本塁打となる4号を放った。メジャー7年目にして米通算175号となり、松井秀喜氏(ヤンキースなど)が持っていた日本人最多の通算本塁打に並んだ。 先発の山本がマチャドに2ランを浴びた直後の1回裏だった。先発右腕・キングの2球目。1ボールから2球目の95・4マイル(約153・5キロ)直球を振り抜くと、打球はグングン伸びて中堅左の観客席に飛び込んだ。打球速度は107・3マイル(約172・7キロ)、打球角度は25度で、飛距離は403フィート(約123メートル)。この日の試合前には元通訳の水原一平容疑者(39)が、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、周囲も騒がしい中でアーチを描いた。 またしても大谷が、日本人メジャーリーガーの歴史に名を刻んだ。日米通算507本塁打で日本史上最高の長距離砲とも言われる松井氏がヤンキースやエンゼルスなどメジャー10年間、4チームで積み上げた通算175発を大谷は7年目のシーズン序盤で達成。節目の記録へ向けて8日(同9日)には「ちょっと特別な数字ではあると思う。早く打ちたいなという気持ちはもちろんある」と意欲を示していた。 勢いに乗って一気に決めた。自己ワーストの開幕から8試合、40打席連続で本塁打が出ていなかったが、3日(同4日)の本拠地・ジャイアンツ戦で新天地に1号を放つと一気に波に乗った。5日(同6日)の敵地・カブス戦で2試合連続弾を放つと、8日(同9日)の敵地・ツインズ戦では3号。連続試合マルチ安打は自己最長の「5」で止まったが、この日で8試合連続安打となった。直近8試合で4本塁打と一気にペースを上げた。 8日(同9日)の試合前に行われた取材の中で好調の要因を分析して口にした大谷。7日(同8日)からは練習でクリケットのバットを「面になっているので、面で捉えていくというか、体を振って(バットを)返しているのが早い感じのスイングだったので握ったときに良さそうだな」と導入したことを明かした。さらに水原元通訳が違法賭博関与などの疑いで解雇された環境になった中で新妻の真美子夫人や愛犬のデコピンへも「ここ数数週間、色々あったので、隣に誰かいるかどうかだいぶ違うと思いますし、そういう意味では、すごく『ああ、いてくれてよかったな』って思う時はあったかなと思います」と感謝していた。 ◆大谷の年度別本塁打数 【大谷の本塁打数】 ▽日本ハム(48本) 13年 3本 14年 10本 15年 5本 16年 22本 17年 8本 ▽エンゼルス(171本) 18年 22本 19年 18本 20年 7本 21年 46本 22年 34本 23年 44本 ▽ドジャース(4本) 24年 4本
報知新聞社