58年前の事件で無罪が確定した袴田巌さんが14日、無罪確定後初めて公の場に姿をみせ「完全な無罪になった」と支援者に向けて報告しました。 14日午後、静岡市で開かれた集会に姿を現した袴田巌さん。弁護団と握手を交わした後支援者らの拍手で迎えられ壇上に上がりました。 （袴田巌さん） 「長い闘いがございましたが私もやっと完全な無罪が実りまして闘いに出てまいりました」「どれだけやれるかっていう、新しい政治を行うようになって世界を動かす自分がどれだけできるかということをやってみる必要がある」 9月26日静岡地裁で開かれた再審の判決で捜査機関による3つの証拠ねつ造が認定され無罪が言い渡された袴田さん。 10月9日、検察が控訴する権利である「上訴権」を放棄し、無罪が確定してから初めて公の場に姿をみせました。 （袴田さんの姉・ひで子さん） 「無罪になって勝ったんだよと言っているがまだ半信半疑でいるようなところがある」「この盛大なお祝いが巌には実感として湧くと思います」 また集会では、支援団体の日本プロボクシング協会のメンバーに囲まれ、チャンピオンベルトを身に着けたほか、弁護団が判決の評価などを報告しました。