衆院選で弟を装い投票、山形の男性を書類送検 公選法違反容疑で県警
先の衆院選で、家族に成り済まして投票したとして、県警選挙違反取締本部は26日までに、公選法違反(詐偽投票)の疑いで、山形市の40代男性を書類送検した。関係者によると、特定候補を応援するためだったとみられ、弟を装って投票したという。 書類送検容疑は、期日前投票期間の先月16日から同26日までの間、同市役所の期日前投票所で、家族を装って投票した疑い。 関係者によると、男性は同居する弟と偽って投票したという。弟が男性とは別に投票しようとした際、投票所の市の担当者が調べたところ、既に投票していることになっていた。詐偽投票が発覚し、市が県警に相談した。政党関係など、他者からの指示はなかったとみられる。 公選法では、他人に成り済まして投票した場合の罰則として、2年以下の禁錮または30万円以下の罰金が規定されている。 捜査2課は26日、この事件を含め、衆院選の取り締まり結果を発表。摘発はこの男性のみで、警告は1件だった。県警は衆院選の選挙違反取締本部を同日、解散した。