「異音」なぎ倒された木が折れる音? 一部地域の避難指示を解除も 週末には雨の予想が… 広島・呉市
日テレNEWS
広島・呉市で山から「異音」がし、地滑りのおそれがあるとして付近の147世帯に避難指示が出されていましたが、一部の地域で解除されました。一方で、この週末には再び雨の予想となっています。また、県の職員と専門家の現地調査で「異音」の正体が明らかになりました。 ◇ 27日、広島・呉市の山で撮影された崖崩れの写真には、山肌があらわになり石が落ちたようなあとが残る様子が写っていました。 26日、呉市にある山で異変が起きました。住民から「山が崩れるような音がする」との通報があったのです。山から「異音」が確認され地滑りのおそれがあると一時、147世帯の約340人に避難指示が出ました。 呉市 新原芳明市長 「何かあったら、取り返しがつかないので、空振りになってもいいので避難指示を出した」 山の近くに住む住民たちは、次のように話していました。 山の近くに住む住民 「やっぱり怖いですよね。手出しも何もできないからね」 「私が小さいころ、1回崩れたことがあったので、不安というのはもちろんありますね」 ◇ 一夜明けた27日も警戒が続き、県の職員と専門家が現地調査を行いました。そこで明らかになったのが「異音」の正体です。 専門家によると、落石によってなぎ倒された木の折れる音が「異音」として聞こえたのだといいます。調査を終えた専門家は、次のように話していました。 広島大学 防災・減災研究センター 海堀正博教授 「雨が降った日・翌日くらいは注意をする必要はあるが、それから先はそんなにびくびくしないでも大丈夫。(避難範囲を)もうちょっと狭めてもいいかなと」 こうした助言を受け、市は影響がないと判明した一部地域の避難指示を解除。その一方で、29日にまとまった量の雨が降る予想であることについても、言及しました。 広島大学 防災・減災研究センター 海堀正博教授 「今後、雨がすごく降るかもしれない。そういう時は、普通の基準より早めに警戒するというのも1つの方法」 4世帯6人を対象に避難指示を継続し、週末の雨の状況を踏まえ、来月1日以降に残りも解除するかどうか判断されます。 (4月27日放送『news zero』より)