長時間労働などが原因で自殺 会社側が謝罪し遺族と和解、賠償へ 高裁那覇支部
沖縄県内を中心に居酒屋などを展開する海援隊沖縄の店長だった男性=当時(30)=が2017年7月に自死したのは長時間労働などが原因として、男性の両親が会社側に損害賠償を求めた訴訟は14日、福岡高裁那覇支部で和解が成立した。会社側が和解金3700万円を両親に支払うなどとした裁判所の和解案に合意した。 【写真】パワハラ受け「やめたい」と打ち明けた20代男性が自殺 両親側代理人の川津知大弁護士によると和解条項では和解金支払いの他、会社側が「在籍中に死亡したことについて遺憾の意を表明し、陳謝する」との謝罪文言を記載。互いに相手の社会的信用を損なうような誹謗(ひぼう)中傷をしないことも確認した。 川津弁護士は「金額的に十分とは言えないが一審判決の倍近い額で、会社側が謝罪したのも評価できる。同じことが二度と起きない社会であってほしい」と述べた。