元世界3位ラオニッチ 20本サービスエース決め今季初勝利<男子テニス>
ABNアムロ世界テニス・トーナメント
男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は12日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク309位のM・ラオニッチ(カナダ)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した同141位のJ・デ ヨング(オランダ)を7-6 (7-5),6-4のストレートで破り、初戦突破を果たした。 【ダニエル 太郎らデルレイビーチOP組合せ】 プロテクトランキング(負傷などにより6ヵ月以上戦線を離れた選手に対する救済措置)を使用し出場している元世界ランク3位のラオニッチは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に出場したのみで、そのときはA・デ ミノー(オーストラリア)と対戦。第1セットを先取したものの、第3セット途中で棄権し敗れた。 昨シーズンは5大会に出場し、マッチ5勝4敗で全豪オープンと合わせて約1年で5勝5敗の成績となっている。 1回戦、ラオニッチは7本のダブルフォルトを犯したものの、20本のサービスエースを記録。ファーストサービスが入ったときには97パーセントの確率でポイントを獲得し、デ ヨングにブレークを許さないプレーを見せた。リターンゲームでは第1セットこそブレークを奪えなかったものの、計8度のブレークチャンスを創出し1度ブレークに成功。1時間42分で11月の国別対抗戦デビスカップファイナルズ(スペイン/マラガ、室内ハード)以来となる2ヵ月半ぶりの勝利をあげた。 2回戦では第8シードのA・ブブリク(カザフスタン)と世界ランク31位のB・チョリッチ(クロアチア)のどちらかと対戦する。 今大会の第1シードはJ・シナー(イタリア)、第2シードはA・ルブレフ、第3シードはH・ルーネ(デンマーク)、第4シードはH・フルカチュ(ポーランド)。上位シードの1回戦免除はないため、全選手1回戦から試合を行う。