東京オリンピックで銀メダル、女子バスケ・馬瓜エブリン選手「人生の夏休み」を経ていざパリへ
1年間の休養を経て、パワーアップして戻ってきた馬瓜エブリン選手(28)。競技から離れたからこそ、得ることができたものがあります。 4月15日、Wリーグの年間王者を決める大一番。 エナジー全開のプレーを見せていたのは去年、デンソーに加入した愛知県豊橋市出身・馬瓜エブリン選手(28)。 惜しくも初優勝に導くことはできなかったものの、チーム最多の23得点を挙げる活躍を見せました。 「休んだことによって、その中での経験が生きていると思うし、バスケに向き合う時間が取れたのがよかったと思います」(デンソーアイリス 馬瓜エブリン選手)
人生の夏休みに「夢」を実現
3年前の東京オリンピック、エブリン選手は史上初の銀メダル獲得に大きく貢献。 さらに、Wリーグではトヨタ自動車を2年連続の優勝に導きました。 そんなキャリア全盛のおととし7月、異例ともいえる休養を発表。 「なぜ?だって頑張ったから。頑張ったら休むものじゃないですか。休んでいる間に色々な視点を広げたり、やれることはいっぱいある」(エブリン選手) “人生の夏休み”と題し、休養期間中に様々なことに挑戦。 その一つが、夢に描いていた3X3の大会を開催することでした。 エブリン選手は、以前から付き合いのあるステーキチェーン店と交渉するなど、自らスポンサー集めに奔走しました。 大会の会場は栄のど真ん中、愛知県での開催にこだわる理由がありました。
「夢は口にしたら叶う」
豊橋市生まれ、東郷町育ちのエブリン選手は、小学生の頃から運動神経は抜群。 小学4年生から始めたバスケットボールも、メキメキと頭角を現し、高校では愛知の名門・桜花学園に進学し、日本一にも導きました。 自分を育ててくれた地元・愛知をバスケの聖地にするため、迎えた大会当日。 有料の観戦エリアのチケットは完売。 大会は大きな盛り上がりを見せ、時には選手としての血が騒ぎ自ら参加する場面も。 「最初は、ほんとに小さな会話から始まったんです。この名古屋の真ん中で、3X3できたらいいねって。今回1個思ったことは、夢はちゃんと口にしたら叶うんだなと思いました」(エブリン選手)