トランプ氏、議事堂で共和党上院議員と政策協議 法案分割は未定
David Morgan [ワシントン 8日 ロイター] - トランプ次期米大統領と共和党上院議員らは8日、連邦議会議事堂で2時間近くにわたって非公開の会談を行い、今後の政策課題について話し合った。ただ、減税、化石燃料の増産、数百万人に上る不法移民の強制送還など、トランプ氏が目指す課題の実現に向けた明確な道筋は示されなかった。 トランプ氏が議事堂を訪れるのは2021年1月6日の支持者たちによる襲撃以来、初めて。 議題は閣僚候補やパナマ運河、アラスカでの石油掘削、立法計画など多岐にわたった。 共和党は上院と下院で僅差で過半数議席を占めている状態のため、両院の議員はトランプ氏の税制、国境、エネルギー、軍事の優先課題をまとめて一つの法案で成立させるか、二つの法案に分けて成立させるかで意見が分かれている。 上院共和党は、トランプ氏の政策課題を二つの法案に分割し、国境政策とエネルギー政策を先に可決させてから、より困難な税制問題の審議に移りたいと考えている。一方、下院共和党は二つに分けた場合には、トランプ前政権で決めた、年末に期限切れとなる減税の延長法案が可決されないリスクがあると警告している。 トランプ氏は議員らとの会談後、「法案が二つという話も、一つという話もある。だが、それは問題ではない。最終的な結果は同じだ」と記者団に語った。 トランプ氏は今週末から3日間、フロリダの私邸マールアラーゴで共和党下院議員らと会談する。