ブルー・アウル、不動産金融に5兆ドルの収益機会-プリマ買収で参入
(ブルームバーグ): オルタナティブ資産運用会社のブルー・アウル・キャピタルは、不動産市場に5兆ドル(約766兆円)の収益機会を見ている。同社は不動産金融会社プリマ・キャピタル・アドバイザーズ買収で合意している。
ブルー・アウルのマーク・ザール共同社長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「現在は不動産金融への驚異的な参入点だ。伝統的な金融機関の動きが鈍化し、金利やスプレッドが上昇している今は、この市場に参入するのに絶好のタイミングだと思う」と語った。
米国の商業用不動産市場は、借り入れコストの上昇によって圧迫され、それが評価額の重しとなっている。多くの不動産所有者は、金利の上昇と貸し手の慎重姿勢で、融資の確保や満期を迎えた負債の借り換えがより困難になっている。
ザール氏によれば、金利上昇は貸し手にとって市場参入をさらに魅力的なものにしている。
「金利上昇が貸し渋りと重なり、スプレッドが拡大すると、取引が難しくなりより良い買いのチャンスが訪れる」とザール氏は語った。
ブルー・アウルは今週、商業用不動産担保証券(CMBS)投資に特化したプリマ買収で1億7000万ドルで買収し、不動産金融戦略を開始すると発表した。
ブルー・アウル、不動産金融に参入へ-プリマ・キャピタル買収
原題:Blue Owl Spots $5 Trillion Opportunity With Property Lender Deal(抜粋)
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Natalie Wong, Sonali Basak