「優勝してからノっている!」沖縄の25歳競輪選手は“自転車3兄妹” 妹は選手養成所に入所予定、兄は自転車メーカー勤務
玉野競輪のナイター「おもちゃ王国杯&マリンホテルカップ(F2)」は1日、初日を迎えた。1レースのA級チャレンジ予選を走り終えた1着の成海大聖(25歳・沖縄=123期)に話を聞いた。(アオケイ・八角記者) 突っ張りペースに持ち込むと、悠々と逃げ切り1着。後ろの秋永共之、礒田義則まで続いてライン独占決着。上々のスタートを切った。 「なんせスタートが遅いので、前を取られちゃうとキツい。やりたいレースができて良かった」と安堵。2場所前の松山で初優勝を飾り、次ぐ前走の武雄も優出し5着。「やっぱり決勝に乗れると楽しい。優勝してから気持ち的にもノっている」とモチベーションは高い。 「今回一緒の同期の櫻木(雄太)とは仲が良くて、久留米に出稽古に行くことも。沖縄だけでは自力選手が少ないので、刺激になっています。沖縄では(伊藤)颯馬さんが上のレースで頑張っている。今は遠い存在ですけど、自分も頑張りたい」とビッグレースで孤軍奮闘する兄弟子の背中を追いかける。 そんな成海の背を追う人もいる。間もなく、第128回生として養成所入所を控える妹・綾香だ。「ここに来る前にも会って、タイヤを張ってあげました」と微笑ましいエピソード。成海自身は次男だそうで、また、一番上の兄も名門・鹿屋体育大で自転車競技に打ち込み、現在は大手自転車メーカー『キャノンデール』の日本支社で自転車に携わっているとのこと。 国内有数の観光地として人気の高い沖縄だが、スポーツの盛んさでも注目度は高い。多くのプロ野球選手を輩出し、プロバスケットチーム「琉球ゴールデンキングス」やJ2昇格を目指す「FC琉球」、ハンドボールなどが盛り上がりを見せている。 沖縄出身の3兄妹、活躍の場はそれぞれ違えど、自転車業界に旋風を巻き起こす! ちばりよー! (沖縄の方言で頑張れという意味を持つ)