ウクライナのゼレンスキー大統領（右）と記者会見するデンマークのフレデリクセン首相＝5月、ヘルシンキ（ロイター＝共同）

　【ロンドン共同】NATOのストルテンベルグ事務総長が9月末で任期満了となるのに伴い、後任にデンマークのフレデリクセン首相（45）が女性初の事務総長に就くとの観測が出ている。フレデリクセン氏は5日に訪米してバイデン大統領と会談する予定。 　ノルウェー元首相でもあるストルテンベルグ氏は2014年に事務総長に就任した。4年の任期を2期務め、昨年にロシアのウクライナ侵攻の影響で任期が延長された。ロイター通信などは複数の外交筋の話として、フレデリクセン氏が有力と報じた。 　米ニュースサイトのポリティコによると、女性候補を見つけることに「強い圧力がかかっている」。女性候補にエストニアのカラス首相やEUのフォンデアライエン欧州委員長、カナダのフリーランド副首相の名前も挙がっている。 　フレデリクセン氏は19年、デンマーク首相に最年少で就任し、昨年再選された。フレデリクセン政権はウクライナ危機を踏まえ、NATOが掲げる国防支出のGDP比2％以上の目標を従来より前倒しし、30年までの達成を目指す。