「質落ちるだろ。日本の夏はサッカーしちゃいけない」マリノス38歳GKが魂の訴え「夜でこんなきつい。子どもたちとかやばいよな」
「こんななかでサッカーやっちゃダメだよ」
[J1第24節]町田 1-2 横浜/7月20日/国立競技場 今月16日にハリー・キューウェル監督との契約を解除し、ヘッドコーチのジョン・ハッチンソンが暫定的に指揮を執る横浜F・マリノスは、J1首位を走るFC町田ゼルビアと聖地国立で対戦。33分にアンデルソン・ロペス、43分に天野純がゴールを奪った後、反撃に遭い、85分に1点を返されるも、同点弾は許さず。2-1で接戦を制し、新体制初陣を白星で飾った。 【PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! 町田の主催史上最多となる4万6401人が詰めかけたこの一戦は、18時にキックオフ。日中に比べれば、幾分ましになったとはいえ、まだだいぶ暑い。さらに雨が降ったことで、湿度が上がった。 かなり厳しいコンディションでの戦いを強いられたなか、横浜の守護神、飯倉大樹は取材エリアに姿を見せるや、こう口にした。 「まず暑かったな。こんななかでサッカーやっちゃダメだよ。質落ちるだろ、どう見ても。日本の夏はサッカーしちゃいけない。夜やってんのにこんなきついんだから、子どもたちとかやばいよな」 マリノス在籍16年を数える38歳の主張は止まらない。監督交代に関して「『自分たちのサッカーって元々こうだよね』っていうのをジョンがまた作ろうとしているから、色んな意味でアップデートされていったら良いんじゃないかな」と語った後、改めて次のように伝えた。 「とにかく暑くて疲れた。けど、それ以上にフィールド(プレーヤー)はもっと疲れているだろうから。この暑いなかで、前半特に、ああいう繋ぐところとかができて、町田にサッカーをさせなかったっていうのは良い方向じゃないかな」 競技は違うが、国立のすぐ横の神宮球場で同時刻に開催されたプロ野球では、横浜DeNAベイスターズの選手が相次いで、熱中症のような症状で体調不良になる出来事があった。日本の夏のスポーツはナイターでも、選手はもちろん、観戦者にとってもベストとは程遠い環境だ。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)