【広島好き】支配下5名、育成3名。カープのドラフト指名選手紹介
10月24日に新人選択のドラフト会議が行われ、カープは支配下5名、育成3名を指名しました。今年は12球団で唯一、1位指名の事前公表となった宗山塁(内野手、明治大学)は、5球団の競合の末にクジを外してしまいましたが、大学生の野手を2人指名するなど、ある程度は指名の意図が見えるドラフトとなりました。
1位で指名されたのは青山学院大学の佐々木泰。宗山と同じ地元・広陵高校出身の大阪商業大学・渡部聖弥の指名を予想する声もありましたが、カープのスカウトが選んだのは、東都大学リーグで通算12本塁打を記録し、長年レギュラー不在のサードを守る右の長距離砲でした。
県立岐阜商業高校時代には、2020年の甲子園交流試合で大会を通して唯一の本塁打を記録。大学入学後も1年春からレギュラーとなり、4本塁打をマークしてベストナインに選出されました。フルスイングが身上で、大学球界では屈指の飛距離を誇り、4年時の大学選手権では打率.333、2本塁打、8打点の活躍で連覇に貢献してMVPに輝きました。
強肩を活かした三塁守備にも定評があり、チームの補強ポイントに適った選手と言えそうですが、3年秋と4年春のシーズンは打率1割台と調子に波もあり、まずは小園海斗、矢野雅哉、菊池涼介とレギュラークラスの選手が揃った内野陣に割って入れるか、注目されるところです。
2位では富士大学の佐藤柳之介を指名。回転数が多く、キレのあるストレートが武器のサウスポーで、多彩な変化球を駆使して緩急を効かせた投球術が高評価を受けています。
東陵高校時代は甲子園出場こそありませんが、3年夏の県大会では仙台商業高校と東北高校から完封勝利を挙げるなど、防御率0.78の好投でチームのベスト4進出の原動力となりました。大学では3年秋に神宮大会ベスト4、4年秋の北東北大学リーグでは5戦5勝、2完投勝利の活躍で優勝に貢献し、MVP、最優秀防御率(1.31)、ベストナインに輝いています。