「複数の死者がでてもおかしくなかった」…送迎バス事故 初の保護者説明会 東広島市
送迎バスによる事故があった東広島市の認定こども園で、初めて保護者説明会が行われました。 認定こども園で行われた説明会では、集まった保護者約80人に対し事故当時に園児が座っていた場所や事故に至った経緯などを園長が説明し、謝罪しました。 この事故は18日午後2時半ごろ、東広島市の道路で送迎バスが中央分離帯を乗り越え反対車線を走っていた車4台と衝突。 警察などによりますとこの事故で園児5人を含むあわせて12人がけがしていて、バスを運転していた77歳の男性は重傷です。 保護者からは運転手の年齢の上限を決めるべきではないかという指摘や正確な健康状況の把握を求める声などが上がったということです。 会見では、事故の前から運転手の運転に対して地域住民からクレームが寄せられていて、改善を要求していたと明かしました。 認定こども園 さざなみの森 松井雄一郎園長「複数の死者が出てもおかしくない事故だった。運転状況に問題があった場合には委託先に指導を任せるだとか本当に厳しく踏み込むことができていなかった。かけがえのない子どもたちの命を預かっている、バスの運行の質を保つという責任を果たし切れていなかった」 認定こども園では事故後からバスの運行を取りやめていて、シートベルトの設置などを含め園児が安全に登園できる仕組みを整えたいとしています。