孫正義氏が「なんだか器の大きそうな人」に見える納得のワケ
「けんすう」の名で発信を続ける連続起業家・古川健介氏のもとには、中高生から大人まで様々な人たちの相談が寄せられる。当連載「けんすうの頭の中」では、心のモヤモヤがスッキリ晴れる、けんすう氏の回答を紹介する。第12回は【「器の大きさ」と「人間性の分厚さ」】について考える。 【この記事の画像を見る】 ------以下、けんすう氏のnoteとマシュマロに寄せられた相談・回答をお届けします------ ● 「器の大きさ」と「人間性の分厚さ」って何よ? 大企業の社長は「器が大きい」とか「人としての厚みが違う(分厚い)」とか聞きますが ・実際にそうなのか ・器が大きいとか、分厚いとかってどういう意味なのか が知りたいです。 ● けんすう氏の答えは? 定義したことがなくて面白そうなのでやってみます! 器の大きさとは? まずは、器の大きさとは何か?と言うのはなかなか良い質問ですし、難しそうです。 実用日本語表現辞典によると、「小さなことをいちいち気にしない人のこと。 多少のことで怒ったり悲しんだりしない人のこと」らしいです。 何となく「そうだろうな」とは思ったんですが、ビジネスにおいてはもうちょっと文脈が入ってそうです。
● 器が大きい=受け止めても溢れない 器が大きいというのはその名の通り「大きな器があるイメージ」なんだと思うんです。となるとまず一つは「心が広い」という意味があります。 大量の水のようなものを注がれても溢れない、というイメージでしょうか。 ここから「人から何かを言われたりしても寛大な心で対応できる」というものだったり、「他人のダメなところや、欠点などを許すことができる」と言うのがありそうです。 また、対処の上手さ、みたいなのもありそうで「大量のタスクを振られたとしても、対応できる力がある」や「突発的な問題の発生にも対応できる」などもありそうです。 まとめると「広くて多くのことを許容できる」とかが器が広いということで、多くのこととは何かというと【人の欠点や弱点】【人の過ち】【大量のタスク】【突然の事件や出来事】などが「器が広い」ということなのかなあ、と。 簡単にいうと「他の人が大変なものであっても、受け止めて溢れない」という感じでしょうか。 ● 人としての厚みとは? 器は「広い」というイメージでしたが、人としての厚み、というのは何でしょうか。 おそらく語感からいうと「経験や知識が分厚くあり、深みがある」みたいな感じが最も大きい意味だろうなと。 【豊富な経験がある】【成功体験から大変な経験まで、色々な経験がある】【豊富な知識がある】【色々な知識があり、それを知恵として活用できる】あたりがありそうです。 また、知識や経験だけじゃなくて、人間としての深み、みたいなのも入ってそうです。 【思いやりや共感など、人間に対しての深い理解がある】なども入りそうですね。 さらにいうと、これらの経験、知恵、知識、深い理解、などからくる「人としての成熟度」みたいなのもありそうです。それらのものを活かして動いており、それによって高い品格があり、尊敬されている、みたいな……。 分厚い、深みがある、みたいなのがここかなーと。