メキシコ財務相、公的債務の削減方針表明 投資家の懸念払拭図る
Noe Torres [メキシコ市 4日 ロイター] - メキシコのラミレス財務・公債相は4日、次期政権でも続投し、公的債務の削減と財政規律の維持に取り組むと述べ、投資家や市場の懸念払拭に努めた。 2日投票のメキシコ大統領選挙で、与党・国家再生運動(MORENA)のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長が圧勝。これを受け、連立与党が議会で圧倒的多数を確保し、憲法改正を推し進めるとの観測から国内株式・通貨市場が圧迫されている。 ラミレス氏はアナリストと非公開で電話会見した。ロイターが入手した音声によると、10月に発足する新政権で財務相としての職務を「無期限」で続けると表明。経済の安定や財政健全化などメキシコの優先事項について、格付け会社や投資家とのコミュニケーション「一新」を目指すと述べた。 また、会見後に財務省が発表した声明で、「(新政権は)2025年までに年間債務の対国内総生産(GDP)比率を中期的に持続可能な3%程度に合致する水準まで低下させる」ことを目指すとした。 中央銀行の独立性を守り、法の支配を順守するほか、国内外の民間投資を促進するとも述べた。