離乳食提供、国指針沿わず 保育園事故の報告書、愛媛
愛媛県新居浜市の新居浜上部のぞみ保育園で昨年5月、生のリンゴを食べた当時生後8カ月の男児が意識不明の重体となった事故で、有識者らでつくる市の検証委員会は25日、報告書を石川勝行市長に提出した。国のガイドラインに沿った離乳食の提供方法がされていなかったと指摘し、保育と調理の現場が情報を共有するよう求めた。 報告書は、男児が泣いて息を吸った瞬間にリンゴが気道をふさぎ、窒息につながった可能性が高いと指摘。離乳食でリンゴを提供する場合は加熱するとした指針や、重大な誤嚥リスクへの認識が低かったとした。家庭で普段食べている離乳食の形状が調理現場に十分伝わっていなかったことも問題とした。