自民党、参院選公約を発表(全文1)国民の所得を増やしたい
6つの重要項目
そして公約全体の構成ですが、お手元の資料の19ページ以降が政策バンクという部分になっているかと思いますが、この政策バンク、基本的にはこの政策バンクの部分が公約の本体であります。各分野において、この議論となるさまざまな課題。これについて、網羅的にしっかりと盛り込んだ。これが政策バンクの部分です。そしてこの政策バンクの中から特に特出しすべき項目、強調したい項目につきまして、6項目にわたりまして、この特出し項目として掲げさせていただきました。お手元の資料の18ページより前、これがこの6項目の重要項目ということになります。 資料にありますように1つ目として外交防衛、2つ目として経済成長と所得引き上げ。3つ目として安心・安全、人生100年時代の社会保障。4つ目として地方創生。5つ目として復興と防災。そして6つ目として憲法改正。この6本の柱を立てています。 これら6つの角度から政策を進めていくことによって、この全ての柱のこのページに掲げさせていただきましたように、令和という新しい時代をまさに伝統とチャレンジという言葉をキーワードにしっかり切り開いていきたいと考えております。以下、この公約の前段部分。すなわち18ページまでの特出し部分について説明をさせていただきたいと思います。
外交ではルール作りを主導
まず1つ目の柱。これは力強い外交、そして防衛であります。中でもこのページ数でいきますと4ページ、失礼、3ページ、4ページ、5ページ、6ページ。これが外交の部分でありますが、その中でこのルールづくり、ルールメイキング。こういった点を特に強調させていただいています。 今、国際社会を見る中で、自国第一主義ですとか、あるいは保護主義的な動きが広がっている。力によって国際的な秩序が決まっていく。こういった風潮がある中にあって、わが国がどう生きていくのか。やはりルール、すなわち自由貿易ですとか、あるいは民主主義、法の支配、人権といった、基本的な価値観に基づいたルール作りを主導する。こういった道をわが国の外交としては進めていくべきではないか。特に昨今経済ですとか、データ、あるいはAI、IoTなどの革新的技術。さらには地球環境などにおいて、これまでにない新たなルール作り。これが求められています。 こういったルール作りをぜひ、わが国としてしっかり主導していく。主導的な役割をわが国が果たしていく。こうしたルール作りを進めていくことによって、国際社会の安定に貢献し、そして日本の国益を守り増進させていく。こうした取り組みを進めていきたい。これを1つ目の柱として掲げています。