「本当に強いプロレスラーは怪我をせずに年間何百試合も出続ける奴」度重なる怪我に泣くDDTの未来に現エースが熱いエール!
26日、東京都・ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)にて、『DDT×ジークスター東京 特別興行「DDZT」』が開催。中村圭吾が約1年ぶりの復帰を果たした。 現在、DDT UNIVERSAL王座にはMAOが君臨している。確かな実力を持った上での破天荒な言動や世界に通用する華麗な技の数々は国内外で高く評価され、MAOは新たなDDTのアイコンとなりつつある。 この日の第1試合では、約1年間欠場していた中村圭吾が復帰戦でMAOのUNIVERSAL王座に挑戦。 中村は長い練習生期間を経て2019年10月にデビュー。軽やかな空中殺法を駆使するハイフライヤーとしての適正、さらに次世代のバラエティ班の中核を担うことも期待されていた選手だったが、度重なる怪我に見舞われる。 2021年に右膝前十字靭帯損傷で約1年2ヶ月の欠場。その後の復帰から約3ヶ月で右膝半月板損傷の怪我を負って約1年間の欠場を強いられるなどキャリアの半分近くをリング外で過ごしてきた。 今回、長期欠場からの復帰戦で王座挑戦をぶち上げた破天荒な中村だったが、MAOはその心意気を高く買って王座挑戦を認めた。
中村は入場時から感極まって涙しながら登場。 試合は堅実なリストの取り合いから始まるも、中村は基礎技の1つ1つにも気迫を込めて繰り出していく。場外への三角飛びセントーン・アトミコで先制した中村だったが、続くスワンダイブ式の攻撃をMAOに変形RKOで迎撃されてしまう。 MAOは中村の首への集中攻撃をかけてみちのくドライバーIIでの決着を狙うが、中村がスイングDDTで切り返して反撃の狼煙。高く高く飛翔するスワンダイブ式ミサイルキックからミドルキックの猛連打。さらにトリッキーにロープを使いながらの変則丸め込みとブランクを感じさせないテクニカルファイトを展開していく。 MAOと中村は見つめ合ってニヤリと笑い、「行くぞッ!」「応ッ!」と声を掛け合ってからミドルキックの打ち合いで真っ向勝負。さらにハイキックの相打ちから中村が「アッ!」と明後日の方向を指さしてからグーパンチを見舞うというMAOの十八番を奪う奇襲攻撃。さらにリバース・フランケンシュタイナーで突き刺したり、ダイビング・ヘッドバッドを放つなど猛攻。 これをしのいだMAOは強烈なミドルキック連打で中村の覚悟を問うていき、居合トラースキックから顔面をぶち抜くビッグブートを連打。それでも勝負を諦めない中村だったが、MAOはみちのくドライバーIIで突き刺し、後頭部への大阪臨海アッパーからキャノンボール450°を決めて3カウントを奪った。 試合後、マイクを取ったMAOは「今怪我はないか?今は怪我してたとこ大丈夫か?色々キツいと思うけど、怪我したとこは大丈夫か?中村ァ!復帰おめでとうッ!強いプロレスラーっていうのは勝ち続けることでも、チャンピオンになることでもない。本当に強いプロレスラーっつーのは、年間何百試合怪我をせずに出続ける奴だ。勝ってるから強いんじゃない。プロレスラーは試合し続けるから強いんだ。圭吾も強いレスラーになれ!」と熱いメッセージ。両者は向き合って深々と座礼を交わした。
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