過酷な台湾ロケの癒やしは?【成田凌】主演『雨の中の慾情』の見どころも
畑で土砂降りの雨に打たれながら、全裸でたたずむ男と女……。冒頭から予測不能なシーンが続く映画『雨の中の慾情』。主演の成田凌さんにとっても思い入れの強い作品になった様子。 話題作に続々出演!【成田凌】撮影中にハマった台湾グルメは?
過酷な台湾ロケの癒やしはジーローハンでした
――以前から片山慎三監督の作品に出演してみたいと思っていたそうですね。 片山さんが手掛けた映画が好きで、いつか絶対にご一緒したいと思っていた監督さんなので、今回、主演として『雨の中の慾情』のオファーをいただいた瞬間は武者震いしました。生半可な覚悟では乗り越えられない予感がしましたが、『何でもします!』という心境で撮影に挑みました。
――売れない漫画家の義男が一人の女性に恋をする物語ですが、どんどん予測不能の展開へ……。成田さんが思う今作の見どころは?
普通のラブストーリーだと思って映画館に行ったら、きっと呆然とするでしょうね(笑)。過去と今、妄想と現実が入り乱れて描かれるので、とにかく脳みそと感情を揺さぶられるエンターテインメント作品になっていると思います。ロケ地が台湾だったこともあり、全編を通して映像に独特のムードがありますし。僕としては、義男のことを魅力的だと感じてもらえたら嬉しいですね。
――義男を演じるうえで大切にしていたことを教えてください。
今日のような取材を見据えて、今回は撮影期間中に感じたことをメモに書き留めておいたんですよ。それを見返したら、やたらと“嫉妬”という言葉が記されていました。漫画が売れなくて、好きな人に手が届かなくて、義男の根底には欲しいものが手に入らないモヤモヤがあります。だから僕も、撮影中はずっとモヤモヤしていましたね。 他にもメモはいろいろ書いてあるのですが、自分でも解読不能の内容で役に立たない……。役を俯瞰しない、場面によって自分から出てくる態度が全然違ってもいい、と思って臨んでいたし、現場が自然と色んな感情にさせてくれていたからかもしれません。朝から晩まで走ったり、泥だらけになったり、体力を使うシーンも多かったですし、どの瞬間もずっと全力で、でもそれが幸せでした。
――台湾では撮影の合間にどんな方法でリフレッシュしていましたか?
台湾グルメですね。僕がハマったのはジーローハン(鶏肉飯)。個人的には日本で見かけることが多いルーローハン(魯肉飯)よりも食べやすくて、何回もリピートしちゃいました。本当は減量が必要な役柄だったのですが、台湾には安くて美味しいものがたくさんあったので、誘惑に打ち勝つのが大変でした(笑)。