左から中内田調教師、角居元調教師、戸本選手、大岩選手、高田潤騎手、根岸淳監督、小川登美夫総合馬術本部本部長

　パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した日本代表の戸本一真選手、大岩義明選手らによる「パリオリンピック総合馬術報告会」が兵庫県の三木ホースランドパークで２７日、行われた。このイベントにはＪＲＡの中内田充正調教師、高田潤騎手、角居勝彦元調教師も参加。五輪の裏話などで、駆けつけた約１０００人のファンを沸かせた。 　日本が五輪の馬術競技でメダルを獲得したのは実に９２年ぶり。大岩選手は「オリンピックの表彰台の景色というのはやっぱり特別でした。今までは見ている側だったので。みんなで目に焼き付けておこうと、いう話をしました」と感慨深そうを振り返った。 　この快挙について中内田調教師が「馬術でオリンピックのメダルを取るというのは、競馬で言えば凱旋門賞を勝つくらいすごいこと」と話せば、角居元調教師も「乗馬の世界でオリンピックのメダルは奇跡的な快挙。本当にすごいことをやってくれた」と最敬礼で称賛。２０２８年のロス五輪に向けては、戸本選手が「初老ジャパンと言われるけど、選手としてはまだ中堅に差し掛かったくらい。チャンスが巡ってきたらチャレンジしたい」と決意を語った。 　また、「なぜ初老ジャパンと名付けたのか」という高田騎手からの質問には「合宿の最中に〝○○ジャパンと名づけないと〟という話をしていて、オリンピックでは馬術の選手が必ず年齢が高い。今回は４８歳のメンバーが２人いましたし、体も年齢を重ねて痛くなっている。これはもう初老ジャパンしかない！　ということでつけました」と同席した根岸淳監督が命名秘話を公開。貴重なトーク満載で会場を大いに盛り上げていた。