三菱「スタリオン」は約300万円チョイでお買い得だが、ガンダムチックで攻めたボディは万人受けせず?【今日は何の日?5月14日】
●WRC参戦の計画が頓挫したスタリオン4WD
1983年、三菱はWRCグループB参戦を前提に、フルタイム4WDを搭載したスタリオンのラリーカーを発表。エンジンは、2.0L直4 SOHCインタークーラー付ターボで、最高出力360ps/最大トルク32.0kgmを発揮した。 スタリオン4WDは、事前のテスト走行やRACラリーのプロトタイプクラス車として参戦し、その実力は実証されたものの、参戦予定だったWRCグループBが1986年に突如廃止された。チューニングの制約の少ないモンスターマシンで競うグループBで、ラリー中の死亡事故が多発したためだった。 結局、スタリオン4WDは正式にWRCデビューを果たせないまま開発も終了したが、スタリオン4WDターボが後の「ギャランVR-4」、「ランエボ(ランサーエボリューション)」によるWRC成功の礎となったことは間違いない。 ・・・・・・ 1980年代人気を博したスペシャリティカーは、スポーティでシャープなデザインが特徴で、女性にも好まれることからデートカーとも呼ばれていた。そのような中で登場したスタリオンは、バキバキでガンダムチックと言われた個性的過ぎた尖ったスタイリングが万人受けしなかったようだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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