武田信玄の役は元宝塚・紫吹淳さん 前回の冨永愛さんに続き女性起用
来年4月に開かれる山梨県内最大のイベント「第51回信玄公祭り」の武田信玄公役に、元宝塚歌劇団のトップスターで俳優の紫吹淳さんが選ばれた。長崎幸太郎知事を会長とする実行委員会が19日発表した。2023年10月に開かれた前回の祭りで俳優の冨永愛さんが信玄公役を務めたのに続き、女性の信玄公役は2人目となる。 紫吹さんは群馬県出身。宝塚歌劇団月組のトップスターとなり、男役として活躍。04年に退団後も、俳優として舞台を中心に、テレビドラマ、CMなど幅広く活動している。 選定理由について実行委は、歌劇団創始者で山梨県出身の実業家小林一三の生誕150年記念企画展「宝塚歌劇の世界」を昨年県立博物館が開催し、歌劇団と山梨とのご縁に着目したことを挙げ、「元トップスターとして人気、知名度ともに高く、信玄公役としてふさわしい」と説明する。 紫吹さんは「私は宝塚歌劇団男役出身!! カッコいい武田信玄を演じられたらと思っております」とコメントを寄せた。 祭りはコロナ禍の影響で22、23年の2回のみ秋の開催となったが、今回から春開催に戻す。紫吹さんは4月5日の「甲州軍団出陣」で、号令をかける。(米沢信義)
朝日新聞社