TGM Grand Prix、55号車のドライバーを松下信治から変更へ。富士テストでは大津弘樹と大草りきを起用……第4戦以降の正式起用者を“熟考中”
スーパーフォーミュラに参戦するTGM Grand Prixは7月4日、55号車のドライバーを松下信治から変更することを発表した。 【オンボード動画比較】フォーミュラカー、ムズ過ぎんだろ……! 編集部員が1周30秒弱のコースで伊藤大輔に大敗した【プロvs素人】 今季は注目度の高い女性ドライバーJujuを53号車のドライバーとして起用し、話題を集めているTGM Grand Prix。一方で2台目である55号車のドライバーについては、多くの外国人ドライバーと交渉していたようだがまとまらず。開幕前テストはラウル・ハイマンがドライブしたが、開幕直前になって、土壇場で松下信治を起用することで決着した。 しかしながら松下の起用が決まったとはいえ、参戦費用の問題がクリアになっていたわけではないことは、チーム代表の池田和広氏も松下本人も認めていた。そんな状態でシーズンはスタートして松下は3戦を戦ったが、最高位は開幕戦の8位にとどまっていた。 そして第4戦富士を前にした富士合同テストの直前、チームは55号車のドライバーの変更をアナウンスした。富士テストでは大津弘樹と大草りきを起用するというが、富士戦を戦うドライバーについてはまだ決まっていないようだ。 大津も大草も、昨年TGM Grand Prixから代役出場した経験がある。大津は53号車のレギュラードライバーであった大湯都史樹が負傷欠場となった第6戦富士で、大草は大湯が参戦を取りやめた鈴鹿での最終ラウンドで出走した。 チームはSNSを通して、次のように声明を発表した。 「ここまでの3大会を55号車で戦ってくれた松下信治選手には、豊富な経験に基づく知見や、勝利のために積極的に行動する姿勢に、我々も多くのことを学ばせていただきました。心から感謝しております」 「後半戦に向けては、チーム運営の安定性と持続可能な体制作りを目的として、55号車のドライバーを変更することを決断いたしました」 「公式合同テストには、昨年の第6戦にTGM Grand Prixの53号車から出場した大津弘樹選手、そして同じく53号車から第8戦・第9戦に出場した大草りき選手が乗車します。富士スピードウェイ第4戦から参戦する正式なドライバーにつきましては、現在熟慮を重ねておりますので、決定次第お知らせさせていただきます」 「今後ともTGM Grand Prixへの変わらぬご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます」
戎井健一郎