伊藤環境相との懇談、国会閉会後に 水俣病担当幹部が被害者団体と面会 新潟
水俣病問題を担当する環境省の前田光哉審議官は21日、新潟市を訪れ、新潟水俣病の被害者団体と面会した。 前田氏は、伊藤信太郎環境相と被害者団体の懇談の場を、国会閉会後の6月下旬以降に設ける考えを示した。 前田氏は冒頭、熊本県水俣市で今月1日に行われた水俣病被害者団体との懇談で、同省職員がマイクを切った問題に言及し、「不適切な運営だった」と謝罪した。これに対し、被害者団体側からは「懇談をガス抜き扱いしていたとしか思えない」との批判が出た。 新潟市では31日に水俣病犠牲者の慰霊式が行われる。被害者団体は伊藤環境相の出席を要望しているが、同省は国定勇人政務官を派遣する予定だ。 面会で、新潟水俣病被害者の会の小竹節子会長は「大臣は（慰霊式に）参加しないとのことで残念だ。日を改めて懇談することは絶対に守ってほしい」と述べた。
